チェルシーvsマンチェスターユナイテッド FA杯 第5回戦 18/19
こんにちは、tacchaです。
FA杯 第5回戦、チェルシーvsマンチェスターユナイテッドの試合を観ました。
チェルシーはリーグ戦でマンチェスターシティに6-0の大敗を喫しており、悪い流れを断ち切りたい試合。ユナイテッドもCLでネイマールとカバーニを欠くパリサンジェルマンに0-2で敗れており、こちらも悪い流れを払拭したい一戦。
フォーメーションは以下になります。
リンガードとマルシャルを怪我で欠くユナイテッドはルカクとマタがスタメンに起用され、GKはロメロ。チェルシーはイグアインがトップに入り、他はいつものメンバーになります。
試合結果は0-2でマンチェスターユナイテッドの勝利。
試合開始直後はユナイテッドのプレスがはまりユナイテッドが流れをつかみますが、試合が落ち着くとチェルシーがユナイテッドを押し込む展開が続きます。試合が動いたのは前半31分、ユナイテッドがカウンターからポグバが高い位置でボールをキープすると、中盤からマルコスアロンソの裏に飛び出したエレーラがポグバのピンポイントクロスをヘディングで押し込み0-1に。得点後もチェルシーが押し込み、ユナイテッドがカウンターを狙う展開が続きます。すると前半45分、ユナイテッドは中盤でボールを奪うと、ポグバのスルーパスに飛び出したラッシュフォードが前線でボールをキープすると、ラッシュフォードのクロスにポグバがピンポイントでヘディングで合わせて0-2に。
後半に入ってもチェルシーがボールを保持する展開は続きますが、ユナイテッドが守り切り試合終了。
・選手毎の感想(ユナイテッドの選手のみ)
ロメロ
ピンチはそう多くはなかったですが、ダビドルイスの無回転FKなど落ち着いたセービングを見せて、安定したパフォーマンスでした。デヘアがいるためになかなか出番はありませんが、出場した試合では必ず安定したパフォーマンスを見せており、他のビッグクラブでもやっていけるのではないかと個人的には感じています。ユナイテッドファンとしてはデヘアとともに長期間ユナイテッドのゴールマウスを守ってほしい存在ですが。
リンデロフ
安定したパフォーマンスでした。押し込まれる時間が長かったですが、集中を切らすことなく無失点に貢献しました。攻撃時にもしっかりと前線に良質なパスを届けることもあり、次節のリバプール戦やCLのPSGとの2ndでも勇気をもって前を向いてプレーしてほしいです。
まだ怪我明け2試合目でしたが、安定した気合の入った安定したパフォーマンスでした。ただし相変わらずの課題ですが、後方からつなぐ能力をもう少し磨いてほしいですね。
ショー
攻撃的SBとしてユナイテッドが獲得したイメージだったのですが、ここ最近は完全に守備能力に特化したSBになっているような気がします。裏をガンガン狙うペドロを完封した守備は本当に素晴らしいと思いますが、攻撃面でも貢献できるように考えてほしいですね。
ヤング
いつも通りの気合の入ったプレーを見せており、攻守に効いていたと思います。カードをもらってからも、絶妙なバランスで攻撃的な守備ができており、経験値の高さを見ることができたように感じました。
マティッチ
あやうく2枚目のイエローカードを受けそうな場面がありましたが、そのほかの場面では何度も中盤でボールを刈り取り、かなり守備で効いていたと思います。2枚目をもらわないのは、ヤングとともにさすがでした。
エレーラ
攻守に貢献できており、特に攻撃時にはヘディングで先制点を決めるなど印象的な活躍を見せました。得点シーンでは守備に課題のあるマルコスアロンソの裏を突いており、狙ったプレーだったのでしょうか。PSG戦では中盤争いに敗れてしまった印象ですが、ワールドクラスの試合でも活躍できる選手だと個人的には思っていますので、リバプール戦やPSG戦が楽しみです。
ポグバ
ユナイテッドがボールを持つ流れの時に、ポグバにボールがあまり入らなかったことは少し気になっておりましたが、ボールを持った際には1G1Aの活躍を見せており、能力の高さとスケールの大きさを見られたと思います。こちらも次のPSG戦ではマルキーニョスを見返してほしいですね。
マタ
いつもの右サイドではなく今日は中央での起用でしたが、前半特にユナイテッドの攻撃はほとんどがマタを経由されており、マタのための試合だったように感じました。中盤でボールを引き出すと、マークを外して前線に良質なボールを供給し、いつもよりも輝きを放っていたように感じました。個人的には右WGよりも今日のようなトップ下のポジションでのマタをもっと見たいと思いました。
ラッシュフォード
元々スピードのある選手でしたが、シーズンが進むにつれてさらにスピードを増しているような気がします。今日の試合も、スピードで右に左にボールを引き出し、前線で起点を作っておりました。得点こそありませんでしたが、ポグバへのアシストのクロスはかなり美しかったです。守備時のチェイスもかなり迫力があり、ファンとしては怪我無くこのまま順調に成長していってほしいと願うばかりです。
守備のチェイスでかなり頑張っておりました。ルカクにプレスを浴びせられる選手は一体どのような気分なのでしょうか。。ただし攻撃面ではほとんど貢献できていないように感じました。ボールをもってもラッシュフォードのようにキープできず、試合中にルカクの得点の形がまったく見られませんでした。絶不調のサンチェスとどちらが先にチームの戦力になれるのかといった印象を私は持ってしまっています。
サンチェス
後半途中からの出場でしたがかなり気合が入っており、ボールを持つ機会はあまりありませんでしたが、好調時に片鱗を垣間見ることができ、ハマれば確実にチーム力がアップすると思います。後半途中からでもいいので継続して使ってほしいです。
今日のようなトップ下での起用であれば、ミスをしても失点には直結しづらいため、今後もこのポジションで起用してみてほしいです。ボールを引き出すことができれば、前線のラッシュフォードやルカクにいいパスが供給できるのではないでしょうか。
・試合全体
ユナイテッドは0-2で勝ちましたが、圧倒的に強かったという印象はなく、少ない決定機をうまく生かした勝利だったのではないでしょうか。相手のホームゲームで、ボールを持ちたがりカウンターに強くないチェルシーに対して、守ってカウンターという最も取りやすい明確な戦術をとることができる試合で、先制点も取れてしまったのですから、試合としてはあまり難しくなかったのではないでしょうか。チェルシーはアタッキングサードでの崩しが今一つで、チャンスのほとんどがアザールの個人技だったのではないでしょうか。チェルシーファンではないですが、サッカーファンとしてはカンテとジョルジーニョのポジションを入れ替えた試合が見てみたいですが、サッリとしてはこのままの選手配置で結果をだして、チームに自信をつけさせたいという狙いなのでしょうか。