tacchaのブログ(マンチェスターユナイテッドの試合雑感中心)

サッカー素人のマンチェスターユナイテッドファンによる、試合雑感を中心に適当に記していくブログです。

レスターシティvsマンチェスターユナイテッド プレミアリーグ最終節 19/20 【ユナイテッド復権の予感!?】

こんにちは、tacchaです。

プレミアリーグ最終節、レスターシティvsマンチェスターユナイテッドの試合を観ました。

マンチェスターユナイテッドプレミアリーグ3位でレスターは5位に位置しており、ユナイテッドは勝利or引き分けでCL権獲得(4位チェルシーがもし負ければユナイテッドはレスターに負けても4位)、レスターは勝ち点3を得られなければCL権を逃すという、かなり熱い状況での最終節。

フォーメーションは以下になります。

 

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試合結果は0-2でマンチェスターユナイテッドの勝利!!

 

試合内容としては、非常に厳しいものでした。

解説の方もお話しされておりましたが、レスターのプランとしては守備を固めて失点を防ぎ、試合終盤に攻勢をかけて勝利を狙うプランだったと思います。勝利が必要なレスターとしては先制点を取られてしまうと非常に厳しいですしね。一方のユナイテッドは正直どのような試合展開を狙っているのかわかりませんでした。スールシャールの能力不足なのか、経験のない若いチームゆえの弱点なのか。

試合はレスターのプラン通りに進んでいき、しっかりと11人で守備をするレスターに対して、ユナイテッドはなかなか相手守備を崩すことができません。レスターは引きこもってまもるだけではなく、しっかりとボールホルダーに対してプレッシャーを欠かさない守備も見せ、次第にユナイテッドはボールを前線に運ぶことすらできなくなります。

マディソンなど攻撃のキーマンを欠くレスターは攻撃面でもしっかりと攻める姿勢を見せ、ユナイテッドのシュート7本に対してレスターのシュート14本という、レスターとしてはこれ以上ないチームとしての姿勢を表現できていたのではないかと思います。得点こそないもののユナイテッドを圧倒してプラン通りに試合を進めていたレスターですが、後半23分にようやく試合が動きます。ここまでずっと後手に回っていたユナイテッドがボールを持つ相手DFに対して突然プレスをかけ始めると、グリーンウッドが相手ボールを奪取し、フェルナンデスへ。相手DF裏を狙うマルシャルにフェルナンデスからのスルーパスが通ると、ペナルティーエリア内でマルシャルがエヴァンスに倒されてPK。PKはフェルナンデスが落ち着いて沈めて0-1に。プラン通りに試合を進めていたレスターは、ここから点を取りに行こうという時間帯に、その一手を切るまさにその直前に崩されてしまった、そんな感じでした。2点以上が必要となったレスターはここで一気に3枚替えを実行し、攻勢を強めます。ここからさらに怒涛の攻撃を見せるレスターですが得点を挙げることができないまま時間が流れ、後半ロスタイムには焦ったエヴァンスが一発レッドをうけて退場するシーンも。このまま試合が終わるかと思われましたが、後半32分にまさかの投入となったリンガードが、相手GKシュマイケルにプレッシャーをかけると、シュマイケルのボールをそのままリンガードがかっさらい、無人の相手ゴールへシュート。0-2となり、試合終了。


・選手毎の感想(ユナイテッド選手のみ)


デヘア

相手の緩めのシュートを落としてしまうシーンが見られて完全に自信を喪失してしまっているようにも見えましたが、なんだかんだクリーンシートでした。正直来季にチームがどのような決断を下すのか、注目点ではないでしょうか。かなーり難しい決断かとは思いますが、来期もデヘアに託すという決断も大いに理解できますし、ヘンダーソンなどの次世代に託すという決断も決して悪いものではない気がしています。

 

ウィリアムズ

決して悪いパフォーマンスではなかったと思います。しかしながらやはりショーのパフォーマンスとはまだまだ差がありました。ウィリアムズの良さは攻守における思い切りの良さだと思いますが、このようなCL権をかけた緊張感の高い試合において、特に守備面でひやひやして見ていました。この試合、ユナイテッドの攻撃の起点であるマティッチとポグバがきっちりとマークされており、いつもであればショーも攻撃の起点となれるのですが、まだまだウィリアムズにはその役割は備わっておらず、攻撃の停滞に拍車がかかってしまったようにも見えました。しかし、相手は5バックで中盤3枚のため、サイドのウィリアムズがフリーになる場面が多い状況だったのですが、自身の判断なのかまさかのスールシャール判断なのかわかりませんが、オーバーラップしたまま前線に残り、最前線、トップ下あたりをふらふらしている場面がありました。ショーであればあんなことは絶対にしないように思いますが、次世代のSBとして新たな境地を持っているのか、努力次第ではまだまだユナイテッドでの活躍はあり得る選手だと思います。


マティッチ

守備能力がクローズアップされがちなマティッチですが、今のユナイテッドにおけるマティッチの存在価値は、シンプルなゲームメイク能力だと思っています。マティッチがゲームメイクし、ポグバが中盤でギャップを作り、B・フェルナンデスがとどめの仕掛けをするのが今のユナイテッドですが、この試合ではマティッチとおまけにポグバもきっちりとマークされており、ゲームメイクにかなりかなり苦戦しました、というかゲームメイクできませんでした。さらにサイドから試合を組み立てられるショーも不在であり、3トップはもちろんゲームメイクするタイプではないので、チームとして攻撃の起点を見つけられず、ここにきてユナイテッドの弱点をさらけ出す形になりました。若いユナイテッドにおいてベテランでプレミア優勝の経験もあるマティッチは非常に重要な存在ですが、フィジカル面は明らかに全盛期よりも衰えているので、フレッジやマクトミネイが彼のゲームメイク能力をいち早く盗んで成長することが期待されます。もしかしたらユナイテッドは中盤底の補強を狙うかも。

 

ブルーノフェルナンデス

連戦続きで、かなりフラフラな状態でした。もともとリスキーなパスを好むのでパスミス(のように見えるプレー)が目立つ選手ですが、今日はそれがさらにひどかったように見えました。しかし冬の補強選手であり、初のプレミア挑戦で、スールシャールによるローテーションもなく、彼の能力を否定するわけでは全くありません。むしろ、こんなぼろぼろの状態にもかかわらず、先制点につながったここぞのプレスからの一撃必殺のスルーパス、勝敗を分けるPKを落ち着いて決めるメンタリティなど、ワールドクラスであることを見せつけていたと思います。


・試合全体

ユナイテッドとしては、非常に見どころの少ない試合でした。ほぼほぼレスターのプラン通りに試合を展開され、試合内容としてもレスターに圧倒され、ユナイテッドはどのようなプランで試合を進めたかったのか全く分かりませんでした。スールシャールが無策だったのか、若いチームがこのような難しい試合でのプレーに慣れていなかったのか。なぜか勝ってしまいましたが、CL権獲得を素直に喜べなかったユナイテッドファンも多かったのではないでしょうか?できれば正々堂々と戦い、真正面からレスターを打ち破ってCL権を獲得してほしかったです。なんせレスターはCL権を争う直接のライバルだったのですから。しかし見方を変えると、私のイメージするユナイテッドは、試合内容がたとえ悪かったとしてもなぜか試合には勝ってしまう、そんなチームでもあります。その点を踏まえると、強かったころのユナイテッドが帰ってきているのかもしれないですね。あと、今シーズン0得点だったリンガードを途中で投入したスールシャールの判断も非常に謎でした。0-0だったので引き分けを狙うために、若いグリーンウッドよりも経験のあって運動量のあるリンガードという判断だったのでしょうか。個人的にはもっとイガロを信頼し、攻撃の起点を作るために最前線にイガロを置き、左にマルシャル、右にラッシュフォードとしてほしかったです。しかしそのリンガードが最終節のロスタイムでシーズン初得点を挙げてしまったのですから、スールシャールの判断が正しかったということなんですかね。スールシャールは元FW選手でしたので、自身の嗅覚を信じた判断だったのか、それともやはりただ「もっている」監督なのか。

レスターは非常にかわいそうでした。かわいそうというとレスターファンの方が怒ってしまうかもしれないですが、主力を選手を欠く中でロジャース監督のプランを途中まで完璧に遂行し、内容としては完全に勝ち試合でした。しかし結果が伴わなかったということで、スールシャールの悪運の強さにやられてしまったというところでしょうか。ロジャースといえばスアレス&ジェラードのリバプールでリーグ優勝の一歩手間まで迫ったものの、まさかのジェラードのスリップによって優勝を逃してしまったこともあり、今回の件も合わせて監督として足りないものは運の強さだけなのかもしれないですね。。