tacchaのブログ(マンチェスターユナイテッドの試合雑感中心)

サッカー素人のマンチェスターユナイテッドファンによる、試合雑感を中心に適当に記していくブログです。

マンチェスターユナイテッドvsインテル インターナショナルチャンピオンズカップ 19/20 (ICC 2019)

こんにちは、tacchaです。

 

インターナショナルチャンピオンズカップ第1節、マンチェスターユナイテッドvsインテルの試合を観ました。

ユナイテッドは昨シーズン6位とふがいない成績に終わってしまい、ユナイテッドファンとしては今シーズンはなんとか今後への希望を見たい今シーズン。一方のインテルも昨シーズンはリーグ戦4位と今一つ振るわず、コンテ新監督を迎えた最初のシーズン。

フォーメーションは以下になります。

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ユナイテッドは新戦力二人(ジェームズとワンビサカ)と下部組織あがりのトゥアンゼベをスタメン起用。さらにトップ下にリンガードを据えてポグバをボランチ起用という超攻撃的?な布陣。今年は若手主体で攻撃的にいくよというスールシャールからのメッセージでしょうか。インテルはコンテの3-5-2。セリエAはあまり見れていないため選手があまりわからず。




試合結果は1-0でマンチェスターユナイテッドの勝利。


試合開始からユナイテッドが前線からプレスをかけ、対するインテルはGKからしっかりと繋いで突破を試みますが、ユナイテッドが主導権を握ります。
ユナイテッドは攻撃を続けますが得点を奪いきることができず、一方のインテルはあまりユナイテッドのゴール前に攻め込むことができずに前半を終えます。

 

後半に入っても同じような構図が続くと、後半18分にユナイテッドが選手11人を総入れ替えします。すると後半31分、途中出場のユナイテッド下部組織出身の17歳メイソングリーンウッドが先制点を決めます。左サイドバックのアシュリーヤングがミドルシュートを放つと、インテルGKハンダノビッチがユナイテッド右サイドに弾きます。こぼれ球を拾ったグリーンウッドは右足のシュートフェイントでDFを交わすと、左足でゴールに突き刺します。試合はそのまま終了し、1-0でユナイテッドの勝利。

 

ボール支配率ユナイテッド61%-インテル39%、シュート数ユナイテッド21-インテル8というスタッツでした。

 

 

・選手毎の感想
デヘア

被枠内シュート1本で、ほぼ出番はありませんでした。契約延長の話が進んでいる報道が出ており、とりあえずそこが最大の注目点かと。

 

リンデロフ

さすがの安定感でした。ほぼミスなく守備ではボールを奪い続け、攻撃でも気の利いたポジショニングでパス回しに加わるなど、今シーズンもさらなる成長を見せてくれるような気がしてならないパフォーマンスでした。スタメン総入れ替えの少し前に怪我で交代していたので、そこだけが気になります。現状ユナイテッドで唯一計算できるセンターバックの選手だと思います。

 

トゥアンゼベ

下部組織出身の21歳の選手。この試合ではあまり存在感がなく、リンデロフばかりが目立っていましたが、大きなミスは無く、これからという感じでしょうか。この試合だけでは今一つ特徴が掴めず。

 

ショー

守備の機会は少なかったですが、攻撃でアクセントを加えていました。惜しいミドルシュートや、珍しいマルシャルからのスルーパスで裏に抜け出したり、昨シーズンは守備能力の高さを開花させることに成功しましたが、今シーズンはスールシャール政権では攻撃力の開花が求められそうです。

 

ワンビサカ

この試合で一番観客を盛り上げていたのではないでしょうか。私自身あまりワンビサカのことを知らず、ユナイテッド加入が決まってからネットで彼のハイライトを集めた動画を見ただけなのですが、それを見た印象としては対人守備に強く、スライディングのうまい選手でした。これがまさにその通りで、インテルはワンビサカのサイドからの攻撃をメインに行っていましたが、サイドの一対一では必ずワンビサカが最後にスライディングで足を出して攻撃を止めていました。ワンビサカが足を出すたびに観客が盛り上がっており、みんな彼のプレーを楽しみにしていたのかなーとにやついて聞いていました。チームとして裏を取られ、ワンビサカが後ろからインテルの選手を追走するシーンでは、インテルの選手とそこそこ距離があったものをワンビサカがあっという間に詰め寄り、後ろからのスライディングで攻撃を止めることに成功しておりました。守備面では本当に即戦力になるかもしれません。あとは攻撃力と、組織的な守備ができるかどうかでしょうか。

 

マティッチ

昨シーズン終盤ではパフォーマンスを落とし、中盤での存在感を失っていたように感じましたが、今日の試合ではいつものマティッチでした。運動量はそこまで多くないものの、要所要所での(ダーティーな)潰し、的確な後方からの繋ぎ、あとは珍しく惜しくもバーをたたいたヘディングシュートなんかもありましたね。個人的には中盤の底はマクトミネイに期待しておりますが、長いシーズンを戦い抜くためにはまだまだマティッチの力が必要になると思います。ユナイテッドの中では数少ないスタメンを張れるベテラン選手ですし。

 

ポグバ

「新たな挑戦」を求めてる彼ですが、この日はしっかりと自身の役割をこなしていたと思います。中盤でのボールの散らし、チャンスを見計らっての前線への飛び出し、守備で自チームの裏のスペースが開いていることに気づいた時には裏を抜ける選手ヘフォローまでできていたと思います。いろいろ話題を振りまく彼ですが、持ってる能力は中盤の選手としては世界でも明らかに図抜けているのは間違いないので、ユナイテッド復権に向けて必要な選手だと思います。スールシャールの「私なら彼に新たな挑戦を与えらえる」という発言には正直痺れてしまいました。スールシャールとポグバは相性が良さそうなので、このままチームの中心へと成長してほしいです。

 

リンガード

トップ下起用で攻守に走り回ってくれました。守備時では果敢にプレスをかけ続け、何度もボールを奪取していました。攻撃時にもDF間でボールを受けて相手の組織を崩そうという動きが見てとれたように感じます。あとは目に見える結果か、リバプールフェルミーノと同じような評価を得られるような、周りの選手が得点を量産できるとよいのですが。

 

マルシャル

ポジションを固定せずに自由に動き回っていた印象を受けました。ボールを受けに前線から降りてきたり(昨シーズンはほぼ見かけなかった動き)、ルークショーへのスルーパスだったり、ラッシュフォードとの連携からの崩しだったり、自身に足りないものを理解して、改善しようとしているのではないでしょうか。ユナイテッドのWGは今絶対的な選手がいないため、彼がなんとか絶対的な選手に今シーズン覚醒してくれることを願います。

 

ダニエルジェームズ

今季からユナイテッドに加入した新鋭。この試合ではチームに溶け込むことを意識しすぎてなのか、ほとんど持ち味を発揮できておりませんでした。Youtubeでしか見たことがないので何が持ち味なのかをはっきりと理解してはいないのですが、それでも彼のスピードを活かしたプレーはほとんど見られませんでした。周りの選手も彼のスピードを活かすプレーができておらず、これからどのように彼を活かしていくのかを模索していく必要がありそうです。個人的には即戦力というよりもこれから育てていく選手という認識なので、まだまだこれからでしょう。

 

ラッシュフォード

マルシャルのスルーパスに抜け出したショーからのクロスはしっかりと決めてほしかったですね。今期は間違いなく彼がセンターフォワードのファーストチョイスだと思いますので、彼が何点取れるかが直接リーグ戦の順位につながると思います。20点くらい取れる選手になってほしいですね。

 

メイソングリーンウッド(途中出場)

この試合で彼のファンになった人は多いのではないでしょうか。左足でゴールを決めましたが、その後もクロスバーに当てる見事なシュートを披露したかと思えば、中盤にてマルセイユルーレットでDFを剥がすスペシャルなプレーも見せていました。弱冠17歳といことで、まだ今シーズンチームの主軸となるような選手ではないと思いますが、将来のユナイテッドを担うような選手になれるよう活躍を今シーズンから見せてほしいです。


・試合全体

ユナイテッドとインテルではコンディションの差があったのかどうかはわかりませんが、この試合だけでいうと完全にユナイテッドが終始試合を支配していました。スールシャールは攻撃的チームを目指すことをたびたび宣言しておりましたが、今シーズンから新たにプレス戦術が見られそうです。すでに何年もかけて鍛えられているシティやリバプールのプレスと比べてはいけないと思いますが。クロップやグアルディオラのように細かな戦術コンセプトがあるわけではないと思いますが、高い個の能力を持った選手たち全員が相手チームの選手よりもハードワークすることで主導権を握る、これを目指していると思われるスールシャルユナイテッドは、これがシーズンを通してできるようになれば、いずれはシティやリバプールと対等に戦えるようになるかもしれません。明確なビジョンを見せてくれるスールシャールは、今のところは好印象しかないですね。

一方のインテルは、監督交代直後ということもあったのか、あまりいいところがなかったような気がしました。インテル移籍を望んでいる?とされるルカクにはどのように映ったのでしょうか。引いてカウンターが持ち味のコンテですが、前線でチームを引っ張れる選手が見当たらなかったため、ルカクはマストでほしいのではないでしょうか。でもルカクって意外と前線で溜めを作るようなプレーは得意としていないですが。。エバートン時代のプレー集を見ると、明らかにいまよりルカクはスタイリッシュであり、スピードとフィジカルがいい具合にバランスが取れておりました。昨シーズンはよりパワーにステータスを振ったフィジカルになっており、それがルカクの持ち味を消してしまっていたのかもしれません。テクニックタイプではなくフィジカルタイプの選手のため、フィジカルコンディションがパフォーマンスに直結し、今シーズンの活躍のためにはベストなフィジカルコンディション探しが必須なのかもしれません。