tacchaのブログ(マンチェスターユナイテッドの試合雑感中心)

サッカー素人のマンチェスターユナイテッドファンによる、試合雑感を中心に適当に記していくブログです。

マンチェスターユナイテッドvsチェルシー プレミアリーグ第1節 19/20シーズン

こんにちは、tacchaです。

ついに19/20シーズンのプレミアリーグが開幕しました。

我らがマンチェスタユナイテッドは開幕節でいきなりチェルシーとホームで対決です。

ユナイテッドは移籍期間中にマグワイア、ワンビサカ、ジェームズを獲得するなどなかなか充実した補強を実現しました。一方のチェルシーは、昨季そこそこよい成績を残したサッリ監督を解任し、チェルシーのレジェンドであるランパードが指揮官となりました。しかしチームの顔であったアザールをレアルに放出し、さらには移籍期限最終日になぜかダビドルイスを売却するという。。おまけに補強禁止処分により新たな戦力確保もままならないといった、かなり厳しい状況です。

フォーメーションは以下になります。

f:id:taccha:20190812101829p:plain

 

ユナイテッドは新戦力のマグワイアとワンビサカがスタメン出場し、移籍の噂があったデヘアとポグバもスタメンに。ルカクが移籍したFWの位置には「9番」を今期から背負ったマルシャルが入ります。メンバー的には現チームのベストメンバーと思われます。

チェルシーは守備の中心であるMFカンテ、DFリュディガーが怪我のためスタメンを外れ、なんとなく守備に不安が残るメンバーに。前線にもエイブラハム、マウントと若いメンバーが名を列ねています。

 


試合結果は4-0でユナイテッドの勝利。


試合開始からお互いに激しくプレスをかけあい、プレミアリーグらしい、目まぐるしく攻守が入れ替わる激しい試合となります。試合序盤にゲームを支配していたのはチェルシーだったと思います。後方から次々に選手が飛び出し、ユナイテッド守備陣に混乱を招いていました。バーをたたく惜しいシュートもありました。しかし先制はユナイテッド。前半18分にロングカウンターから最後はラッシュフォードがエリア内でズマに倒されてPKに。PKキッカーはポグバ!ではなくラッシュフォード!冷静に決めて1-0に。その後も両者激しい試合展開が続きますが、チェルシーのほうが押している印象。

後半に入っても両者一歩も引かない激しい展開が続きますが、先にゴールを揺らしたのはユナイテッド。後半20分に、ユナイテッドはカウンターからペレイラが右サイドで折り返しのクロスを入れ、それをマルシャルがゴールに流しこみ2-0。すると続く後半22分、またまたカウンターから、ポグバのスルーパスにラッシュフォードが抜け出し、ケパとの一対一を冷静に決めて3-0に。そこからはユナイテッドが試合を支配し、後半の36分にはダニエルジェームズが放ったシュートがDFに当たり、ゴールに吸い込まれて4-0となりました。ユナイテッドはグリーンウッドやマタを投入し、試合終了。

・選手毎の感想(ユナイテッド選手のみ)
デヘア

昨シーズン終盤はミスもあり批判を受ける時期もありましたが、今日は平常運転でした。枠内シュート7本全て防ぎ、平常運転している彼からゴールを奪うには、GKにはノーチャンスのシュートを打つしかないと感じされるパフォーマンスでした。

 

マグワイア

素晴らしいパフォーマンスでした。ユナイテッドへ移籍してまだ間もないはずで、シーズン序盤は温かい目で見守る必要があると考えていたのですが、違っていました。しっかりと準備ができており、攻守において大きな存在感を発揮していました。守備では抜群の安定感があり、ほとんどミスもなかったと思います。なんといっても、前を向いてボールを持てるのが大きすぎます。今まではリンデロフの相方のジョーンズorスモーリングは横にボールを流すor前方に蹴っ飛ばすしかできなかったですが、マグワイアが入ることによってチーム全体で後方からつなぐことができ、新しいユナイテッドを感じることができました。繋げるセンターバックがいるとここまで違うのか、とすべてのユナイテッドファンが感じたはずです。試合後のインタビューでは、「ここオールドトラッフォードを要塞にする必要がある」という発言もあったらしく、ファンを喜ばせる能力も高そうですね。

 

リンデロフ

この試合おそらく多くの人がマグワイアばかりを見ていたかと思いますが、リンデロフも素晴らしかったと思います。昨シーズンからリンデロフは守備の要として、ユナイテッドのCB陣で唯一安定していましたが、今シーズンも引き続き素晴らしいパフォーマンスが見られそうです。マグワイアと同様にボールももてるリンデロフですので、リオ&ヴィディッチを超える新しい世代の世界最高クラスのDFラインを築き上げてほしいです。

 

ショー

いつも通り安定した守備でした。ですが、昨シーズンに守備能力の高さは十分に見せてもらいました。サイドでコンビを組む選手がマルシャルやラッシュフォードといった個人技に優れた選手のため連携が難しいかもしれないですが、今期は攻撃面でもワールドクラスのパフォーマンスを見せていく必要があるかと思います。

 

ワンビサカ

なんといってもスライディングタックルですね。ドリブラーに対して後ろからスライディングタックルを仕掛け、ファールなしでチェルシーの攻撃を止めてしまったシーンでは思わず笑ってしまいました。そんな守備があるのかと。本当に対人守備が強すぎます。21歳の選手とは思えない。。攻撃面でも、黒人選手特有の長い脚を使った深い懐と独特のリズムを持つドリブルで、DF二人相手に対しても仕掛けていくシーンがありました。攻撃センスに関してはまだまだチームになじまないと分からないですが、少なくともショーかワンビサカのどちらかは高い攻撃性能を発揮できないと、シティやリバプールと対等に戦っていくには厳しいと思います。ワールドクラスのチームには必ず攻撃力の高いサイドバックがいますよね。

 

ポグバ

いい意味で今日はあまり目立っていませんでした。いい意味です。2ボランチの一角として、どちらかというと守備に重きをおいたパフォーマンスを披露してくれました。中盤で相手選手を自由にしないように走り回り、シュートを打たれるときもシュートコースをつぶしに行くようなある意味地味な仕事をこなしてくれていました。攻撃面では、すこしパスミスも目立ちましたが、ポグバにしかできないような美しいスルーパスでのアシスト、カウンター時のドリブルでの持ち上がりなど、らしさもしっかりと発揮していました。ゴールセレブレーションに加わるのが少し遅くてモチベーションに不安を感じましたが、しかしピッチでの振る舞いは一流そのものだったのではないでしょうか。

個人的にはユナイテッド復権のためには絶対に必要な選手だと思っているので、ユナイテッドでモチベーションを見つけてチームに残ってほしいです。

 

マクトミネイ

あまり目立つプレーは少なかったように思いますが、それでも渋いプレーを見せてくれていたと思います。守備での潰しだったり、機を見て前線に飛び出したり、本当に年齢の割に渋い役割をこなすプレーヤーです。エレーラが去り、マティッチも高齢化していっているので、マクトミネイの今シーズンの成長はマストだと思います。

 

ペレイラ

今日はトップ下での起用でした。昨シーズン最初のころ、ペレイラキャリックのように中盤の底からボールを散らすタイプのかなと思っていたのですが、彼のプレーを見ていると、走りまくってどんどん前線に飛び出していきたい選手なんです。昨シーズン終盤にようやくプレミアリーグになじみ始めましたが、今一つ適正なポジションがわかりませんでした。でも今日わかりました。トップ下です。トップ下としてはまだまだ攻撃力が足りませんが、豊富な運動量で前線からガンガンプレスをかけていくチームスタイルにはまっていたように感じたのは私だけではないはずです。おまけにクロスやミドルシュートも得意なので、よく言えばシティのデブライネのような選手を目指していけばいいのではないでしょうか。この試合を見て、今シーズンの彼の活躍が楽しみになりました。

 

ラッシュフォード

カウンターアタックの申し子ですね。スペースがあれば一人でボールを運んでシュートまで持って行けてしまうので、カンテ不在のチェルシーは彼に好き勝手やられてしまった印象です。スピードあってシュート力あってメンタリティもあり、おまけに守備でも全力スプリントで相手を追いかけまわすので、見ていて本当に感動を与えられる選手だと思います。ルカクが去った今、ラッシュフォードがチーム得点王としてユナイテッドを引っ張る立場にならなければならず、今シーズンはケイン、アグエロ、サラー、オーバメヤンといったストライカーたちと同列で語られるようなパフォーマンスを期待します。さらにはユナイテッド下部組織出身からスター選手になったお手本のような選手でもありますので、今シーズンの活躍が期待されているグリーンウッドやゴメスのような若い選手たちにしっかりと指導してあげてほしいです。

 

マルシャル

昨シーズンの左WGからCFにコンバートし(?)、今シーズンから背番号9番を背負ったマルシャル。昨シーズンはどこで何をしたらいいのかよくわかっていなさそう(彼の表情はそう見せないようにしていますが)でふらふらしていた印象の彼ですが、今日は前線からパスコースを切りながらプレスをかける姿を見せてくれていました。ゴール前のシュート精度だけはなぜか異様に高いマルシャルですので、今日のように周りの選手がチャンスを作ってくれる環境であれば、最前線でゴールを量産できるかもしれないですね。ただし、ボールに絡む回数はまだまだ少ないので、その辺りは確実にスールシャールが指導してあげる必要があると思います。

 

リンガード

前線からのプレス、カウンターでの運ぶドリブル、相手選手間でボールを受ける能力、と器用な彼はいつも通り器用な姿を見せてくれました。ただ得点かアシストがつかないとなかなか評価されない可能性があるような気がしていて、ライバルとして若いジェームズなどもこれからガンガンアピールすると思いますので、自身の価値を証明していく必要がありそうですね。ただし個人的には、リンガード不在のユナイテッドは例えるとフェルミーノ不在のリバプールのように攻撃の変化がつけられない試合が多い気がしていて、得点やアシストが少なくてもある程度評価してあげてほしい選手です。

 

ダニエル・ジェームズ(途中出場)

昨季は2部リーグで活躍し、今期ユナイテッドが引き抜いた選手。プレミアリーグは今季が初であり、若くこれからの選手だとは思いますが、今日は非常によくやってくれていました。プレシーズンの試合を見た印象だと、まだまだなじんでおらず、仕掛ける姿勢もあまり見られませんでしたが、今日は持ち味のスピードを武器にガンガンと仕掛けるプレーが見られて良かったです。怪我明けとはいえカンテを振り切るシーンもあったり、ユナイテッドでの初得点も決めてしまい、完璧なスタートだったのではないでしょうか。スールシャールがどのポジションでジェームズを育てたいのかわかりませんが、右WGはスタメンが固まっていないで、右WGで覚醒してくれたら面白いですね。

 

・試合全体

試合結果だけ見ると4-0でユナイテッドの圧勝ですが、運の要素も大きかったと思います。試合全体ではチェルシーのほうがシュート数が多く、バーを叩くシュートも2度ありました。それがもし決まっていたら、試合の流れは大きく変わっていたと思います。しかしユナイテッドも昨季に比べて守備は確実に堅くなり、そのおかげか前線の選手達も生き生きとしていました。カウンターの切れ味は昨シーズンとは比べ物にならず、テベスルーニーロナウド時代すら彷彿させる出来だったと思います。さらに、昨シーズンはプレスをかけようにも、練習していないのか、後ろを気にしすぎているのか、中途半端プレスをかけることで中盤が空いてしまい、そのままチャンスを簡単に作られるシーンが多くあったように思いますが、今日はしっかりとチーム全体で連動できており、ボールを奪いきることができていたとおもいます。スールシャールのやりたいサッカーがよくわかる試合だったのではないでしょうか。まだ一試合しか終わっていないので何とも言えないのですが、それでもリーグ開幕初戦を、しかもチェルシー相手に勝利を飾れたことは大きいと思います。ぜひこの勢いを継続してほしいです。

一方のチェルシーは、前半いい内容のサッカーができていたにもかかわらず得点を奪うことができなかったのが痛すぎました。アザールイグアインが抜けてしまったので、だれが得点を取っていくのかは大きな課題になりそうですね。また、ランパードは若い選手を育てながら繋ぐサッカーをやろうとしているようですが、それには少し時間が必要な気がします。それをチェルシーのオーナーが待ってくれるかどうか。クラブのレジェンドであるランパードを使い捨てるようなことだけはあってはならないと思います。いろいろあるチェルシーですが、私が一番気になるのがダビドルイスのアーセナル移籍です。なぜ放出してしまったのでしょうか。昨シーズンの私が見たチェルシーの試合では、ダビドルイスは守備で大きな存在感を発揮しており、攻撃でもマンマークを付けられて自由のないジョルジーニョに代わってダビドルイスがボールを散らし、はたまた最前線にパスを送ったりしていました。攻撃力守備力ともに今でも世界最高レベルの選手だと思うのですが、たった800万ポンドでライバルチームに売り渡すとか。。チェルシーファンの方々はどのような感情でこの移籍を受け止められているのでしょうか。サッリが去り、アザールイグアインもいなくなり、チェルシーが嫌になってしまったのでしょうか。。