tacchaのブログ(マンチェスターユナイテッドの試合雑感中心)

サッカー素人のマンチェスターユナイテッドファンによる、試合雑感を中心に適当に記していくブログです。

マンチェスターユナイテッドvsワトフォード プレミアリーグ第32節 18/19

こんにちは、tacchaです。

プレミアリーグ第32節、マンチェスターユナイテッドvsワトフォードの試合を観ました。

ホームのマンチェスターユナイテッドは公式戦2連敗中であり、負の流れを断ち切りたい1戦。しかし試合前にはスールシャール暫定監督が来期以降3年契約を結んだことが発表されており、ポジティブな空気は漂います。一方のアウェイのワトフォードはビッグ6の後ろに続く8位と好調を維持しています。

フォーメーションは以下になります。

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試合結果は2-1でマンチェスターユナイテッドの勝利。
試合開始からお互い真っ向勝負を挑みますが、主導権を握ったのはワトフォード。後方からどんどん人が飛び出していき、ポジションにとらわれない動きするワトフォードに対してユナイテッドは相手を捕まえることができず、ボールを自由に回されゲームを支配されます。ワトフォードは何度かユナイテッドゴールに詰め寄りますが決めることができない展開が続くと、前半28分、ユナイテッドがカウンターから先制点を奪います。ショーが相手ボールをカットすると、ドリブルで持ち上がり、ディフェンスラインと駆け引きをするラッシュフォードに美しいスルーパスが通り、ラッシュフォードがGKのタイミングを外すシュートを放ち得点を決めます。その後はワトフォードがリスクをかけた攻撃を続け、ユナイテッドは相手の間延びした中盤からカウンターを仕掛けることで応戦します。後半に入ってもワトフォードは前半同様にアグレッシブな姿勢で試合に入りますが、ユナイテッドはその流れに乗ることができず防戦一方の展開に。しかしまたしても得点を決めたのはユナイテッド。左サイドでボールをもったマルシャルが中央のラッシュフォードとワンツーで敵陣に切り込むと、ペレイラ、リンガードとつないで最後はマルシャル。ヒールシュートはGKに阻まれますが、こぼれ球を何とか押しこみ2-0に。試合はこのまま終了するかと思われましたが、後半45分、ワトフォードは相手陣内に押し込むと、美しい崩しから最後はドゥクレが押し込んで2-1に。いけいけモードのワトフォードに対してまさかの引き分けもあり得るのではないかという雰囲気が漂いますが、ユナイテッドはなんとか守り切り2-1で試合終了。

 


・選手毎の感想(ユナイテッド選手のみ)

デヘア

枠内シュート8本で、失点1。失点は完全にノーチャンスであり、いつも通りの安定したパフォーマンスでした。

 

スモーリング

ハイボールでは絶対的な強さを見せ、センタリングはほとんど彼がはじき返していました。かなり押し込まれる展開が続く中で1失点で済んだのは彼の頑張りがあったからではないでしょうか。しかしやはり足元は弱く、ワトフォードは彼とジョーンズには自由にボールを持たせていましたが、両者から効果的なパスが出ることはほとんどありませんでした。一度左サイドに長いボールをチャレンジしておりましたが、当然のごとくカットされていましたね。

 

ジョーンズ

ジョーンズも気持ちの入ったプレーを見せてくれて、勝利に貢献してくれていたと思います。ただしスモーリングとのコンビはなんだかバタバタしますし、前にパスを出せない二人なので、もしリーグ優勝だったり、チャンピオンズリーグ制覇を目指すのであれば、この二人がスタメンに出ているようでは厳しいような気がします。

 

ショー

一言でいえばめちゃくちゃよいパフォーマンスだったと思います。守備での安定感はもはや説明が不要なレベルになりつつあるように思いますが、今日は攻撃面もよかったです。1点目のラッシュフォードへのスルーパスは美しく、押し込んだ際には相手ディフェンスラインの裏を何度か取ることに成功し、攻撃でもかなり効いていました。このまま順調に成長すれば、世界最高のSBになるのではないでしょうか。サイドの1対1に強くて、中央に絞っての守備もうまいのがいいですよね。

 

ヤング

攻守に精力的に走り回ってくれていましたが、攻撃ではクロスの精度を欠き、守備ではデウロフェウに狙われている節がありました。それでも後方からの組み立てやベテランとしての経験値など、ユナイテッドに必要な力を持った選手ですので、これからさらにコンディションを上げていってほしいです。

 

マティッチ

珍しくかなり走り回っているように見えましたが、あまりよいパフォーマンスではないように感じました。中盤では自由にボールを回され、攻撃でもリズムを作ることができず、怪我明けからあまりコンディションが上がっていないように感じます。走り回っていたのも、うまくいかないことへのフラストレーションだったのでしょうか。

 

エレーラ

こちらはいつも通りに走り回っておりましたがやはりワトフォードに自由にボールを回され、攻撃面でもあまり貢献できておりませんでした。マティッチ同様コンディションが上がり切っていないように見え、シーズン終了までなんとか走り切ってもらえるようにコンディションを上げていってほしいです。PSGへの移籍の話が浮上しているらしいですが、移籍しないですよね、、?

 

ポグバ

ボールを持てば周囲の選手よりもワンランク上のビジョンを持ってプレーしておりましたが、今日の試合はボールを持たれる時間が長く、ポグバが活きる回数は少なかったように感じました。

 

マタ

最初3トップの右WGとして出場しましたが、途中からトップ下にシステム変更。変更後は攻撃の起点となり、ライン間でボールを引き出し、攻撃を活性化させていました。やはりサイドよりも中央のほうがマタは活きる気がします。

 

マルシャル

あまり効果的なプレーができていなかったように感じますが、なんだかんだ得点し、リーグ戦10得点に乗せてしまいました。あまり効果的なプレーができていなかったにもかかわらず、得点後にはどや顔を見せていましたが、調子に乗ったりしないか少し心配になりました。ゴール前の落ち着きはすごいものがありますので、そこに持ち込むためのプレーをもっと磨いてほしいです。オフザボールの動きがまだまだな気がします。

 

ラッシュフォード

得点シーンは彼のスピードが活かされた、一番得意な形だったのではないでしょうか。ワンチャンスを一撃で仕留めた決定力は本当に素晴らしいと感じました。ストイックな一面と、チームプレーな一面を持ち合わせていることが垣間見えて、本当に好きな選手になってきました。ユナイテッドでリーグ優勝、チャンピオンズリーグ制覇、バロンドール獲得など全てを達成した後でしか、移籍は認めたくないです。。

 


・試合全体

ワトフォードはかなりいい試合を展開しており、後半45分に1得点しかできなかったことが悔やまれる試合だったのではないでしょうか。不思議とボールが簡単に回り、相手DFを崩していく様は脅威にすら感じました。得点シーンのボール回しも美しく、ワトフォードの監督ハビ・ガルシアはかなり評価されているのではないでしょうか。ただ攻撃に人数をかけるため後方にスペースができるのですが、そこがかなり間延びしてしまっていることが気になりました。

ユナイテッドはなんとか勝ち切ることができましたが、下位チームのワトフォード相手にホームでゲームを支配されてしまうのは問題なのではないでしょうか。そこはモウリーニョ時代から変わっておらず、まあメンバーが変わっていないので、戦術まで変えるのは難しいのかもしれませんが。来シーズン以降もスールシャールが監督をつとめることが決まりましたが、スールシャールが思い描くユナイテッドとはどのようなチームなのかすごく興味深いです。今のプレミアリーグの上位陣は、リバプールマンチェスターシティ、トッテナムと、アグレッシブに試合の主導権を握る、明確な戦術を持ったチームが結果を残しておりますが、スールシャールも同じように明確な戦術を示すことができるのか、それとも個々の能力とメンタリティで勝ち抜くことを目指すのか。そういえばこの試合でラッシュフォードとマルシャルが得点したことにより互いにリーグ戦10得点に乗せ、ルカク、ポグバと4人がリーグ10得点を決めたことになったようで、これはユナイテッドの歴史でも23年ぶりだそうです。得点王クラスの選手はまだいないですが、得点能力の高い選手は揃っているので、このチームが世界を試合するようなレベルに到達することを期待しています。