tacchaのブログ(マンチェスターユナイテッドの試合雑感中心)

サッカー素人のマンチェスターユナイテッドファンによる、試合雑感を中心に適当に記していくブログです。

マンチェスターユナイテッドvsボーンマス プレミアリーグ第33節 19/20 「グリーンウッドゾーン!」

こんにちは、tacchaです。

プレミアリーグ第33節、マンチェスターユナイテッドvsボーンマスの試合を観ました。

マンチェスターユナイテッドは現時点でプレミアリーグ5位ですが公式戦15戦負けなしと好調を維持。一方のボーンマスは降格圏争いに巻き込まれているチーム。

 

フォーメーションは以下になります。

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試合結果は5-2でマンチェスターユナイテッドの勝利。
試合開始直後からお互い前からプレスをかけあう激しい入りを見せ、久々にプレミアらしい異常に早い試合展開で始まります。先制したのはボーンマス。前半16分にシュートのこぼれ球を左サイドのスタニスラスが拾いマグワイアを股抜きで突破すると、左の角度のない位置からデヘアのニアを抜いて0-1に。スタニスラスは今シーズンリーグ戦で初得点だとか。先制されたユナイテッドですが今のユナイテッドには攻撃力があります。前半29分、マティッチ起点で攻撃が始まると、ブルーノフェルナンデスからの横パスを受けたグリーンウッドが強烈な左足を振りぬき1-1に。GKも何とか手に当てましたが、強烈なシュートを弾くことができずにゴールネットに突き刺さりました。さらに前半35分、ボーンマス右SBのスミスがエリア内で痛恨のハンドを取られてしまい、PKの判定に。ラッシュフォードが冷静に右隅に蹴りこみ2-1に。さらに好調ユナイテッドが勢いを増すと、前半ロスタイム。左にひらいたマルシャルがボールを持ちドリブルを開始し、得意の左45度からファーサイドへシュートを放つと美しい放物線を描いたシュートが決まり3-1に。前半終了。

このままユナイテッドが圧倒かと思われたのですが後半4分。マティッチのバックパスが大きく外れ、ジャンプして肩トラップしようとしたバイリーがハンドを取られてしまい、プレッシャーのかからない場面でまさかのPKをとられてしまいます。キングが冷静にPKを決めて3-2に。ボーンマスがペースを流れを取り戻したかに思われましたが、後半9分にまたまたグリーンウッドがゴールを決めます。ペナルティエリアより少し外の中央付近でボールを受けたグリーンウッドは右にドリブルで流れながら右足を振りぬくと、ゴール左上に強烈なシュートが突き刺さり4-2に。流れを取り戻したユナイテッドはさらに後半10分、ブルーノフェルナンデスが直接FKを叩き込み5-2に引き離します。ここからユナイテッドはメンバー交代を次々と切り出しますが、途中出場の選手たちがさらに貪欲にゴールを狙うことでボーンマスは攻撃のチャンスすらほとんどつかめないまま試合終了。

・選手毎の感想(ユナイテッド選手のみ)

デヘア
1点目は絶好調デヘアであれば防げたような気もしましたが、相手のシュートがうまかったと思います。その後のシュートを防いでいたので、全然及第点だと思います。

マグワイア
失点のシーンでは痛恨の股抜きをくらってしまいましたね。大柄な選手なのである程度は仕方ないのかもしれないですが、トッテナム戦でもスピードで簡単に振り切られていますので、なんとかリカバリーしてほしいですね。

 

リンデロフ

ボーンマスのカウンター攻撃で、キングに左サイドで起点を作られていました。スピード勝負などに持ち込まれると厳しい彼なので、押し込む展開ではスピードのあるバイリー、押し込まれる展開では粘り強いリンデロフ、と使い分けが必要になってくるかと思います。キングのスピードに苦戦していたのでバイリー出てこないかなーと思っていたら後半開始にバイリーと交代になったので、スールシャールもなかなか非情な判断するなーと思ったらリンデロフが腰を痛めたとか。リンデロフは必要な選手ですが、バイリーにとっては成長のチャンスだと思います。

ショー
本当に安定感がある選手です。今日は攻撃面でもさえわたり、ガンガン前線に飛び出してチャンスに絡んでいました。

ワンビサカ

たまに鋭いクロスを見せますが、今日もオフサイドにはなりましたがラッシュフォードへのクロスなどいいシーンもありました。リンデロフがキングのスピードに苦しんでいたのでもう少し彼が下がってバランスをとってもいいのかななんて思いましたが、そこは攻守のバランスの駆け引きなのかもしれないですね。

 

マティッチ

MOM級の活躍だったと思います。かつてモウリーニョがマティッチのことを天才だと称していましたが、まさに今日のようなプレーをモウリーニョは指していたのかなと思いました。押し込んだ状態で中盤から試合をコントロールし、ボールを奪われてもすぐに奪い返す。昨シーズン、スペースにさらされてしまうと簡単に振り切られるシーンが目立った彼ですが、今日のような展開ではまだまだプレミア最高級のMFであることを示せていたのではないかと思います。ユナイテッドにはベテラン選手が少ないこともありますが、ぜひマンチェスターシティでいうとフェルナンジーニョのような、そんな存在感のある頼れるベテラン選手としてチームを引っ張っていってほしいです。バイリーのハンドのシーンでは不用意なパスミスがありましたが、あれをやったのがポグバだったら批判の嵐が巻き起こっていたかもしれないですね。キャラって重要ですね。

 

ポグバ

守備では強靭なフィジカルを活かしてボールを奪い、攻撃では体を張ったボールキープから前線との繋ぎ役、これもモウリーニョが期待したポグバの姿だったのではないでしょうか。昨シーズンはポグバがスーパープレーを見せないと得点の匂いがしなかったので本人も期待に応えようと頑張っていたのかもしれないですが、今は周りの選手たちが勝手に点を取ってくれる状況なので、全力で黒子に徹することができているのかもしれないです。世界最高レベル選手である彼を世界最高レベルの黒子役につとめさせているスールシャール監督は、もはや名将なのではないでしょうか。自身が得点に絡まなくても、味方のゴールに素直にはしゃいで喜んでいる姿を見て、本当にチーム状況がいいのだということを教えてくれている気がします。

 

ブルーノフェルナンデス

加入してまだ数試合ですが、彼のすばらしさはもはや説明不要なレベルとなりつつあるのではないでしょうか。直接FKを決めたのも勿論素晴らしかったですが、個人的にはDFライン裏に飛び出してループを狙ったシーン(ゴールにはなりませんでしが)がとてもよかったと思います。テクニカルな選手ではありますが、テクニカルな選手にありがちな足元でボールをもらってスルーパスを狙うだけでなく、自身がボールの受け手になれることが他の似たタイプの選手との違いのような気がします。また、フィジカル的には特別優れていない彼ですが、どんな状況で囲まれてもボールを奪われずに的確な場所にボールを捌く様を見て、テクニックだけで満足せず常に周りが見えているのだなと感じます。

 

ラッシュフォード

シュートを狙ったり、ドリブルを仕掛けたり、直接FKが惜しかったり、復調を感じました。PKをブルーノフェルナンデスから譲ってもらっていましたが冷静に決めていましたし、あと数試合で完全復活の予感です。

 

グリーンウッド

神童とはまさに彼のことを指す言葉ですよね。2得点とも強烈なシュートでしたが、1点目は同点ゴール、2点目は試合の流れを変えるゴール(しかも右足)と、18歳とは思えないメンタリティで得点をあげてしまいます。試合の流れだとか、相手DFが誰であるとか、そのような外的要因は私には関係ないのである、これはグリーンウッドゾーンである、と名付けたいくらい、熟練されたプレーを見せてくれます。昨年大騒ぎされたドルトムントのハーランド選手は1つ上の19歳らしいので、彼とともに世代最高の選手へとこのままユナイテッドで成長してほしいです。


マルシャル
得点シーンはとても美しかったですね。その前にグリーンウッドがすごい得点を決めていましたが、シュートがうまいのはグリーンウッドだけではないと言わんばかりのスペシャルなシュートでした。

 


・試合全体

ユナイテッドがボーンマスを蹂躙した、という表現がふさわしいような試合でした。前半ボーンマスは決して悪くなく、カウンターで活路をしっかりと見出していましたが、それでも今のユナイテッドの得点力にねじ伏せられたような印象でした。後半グリーンウッドに得点を決められてからは、ずっとユナイテッドのターン状態でしたね。ユナイテッドは攻撃力がついてきていますが、守備が気になりました。とくにカウンターを浴びるシーンで後手に回ってしまう印象があり、それにはスピードのあるCBが必要だと思いました。今ユナイテッドがリバプールなんかと試合したら、間違ってユナイテッドがボールを支配なんかしてしまったら、最強3トップにカウンターでズタズタにされそうで怖いです。37節にチェルシー戦がありますが、どちらが主導権を握るのか、スールシャールの采配に要注目ですね。