tacchaのブログ(マンチェスターユナイテッドの試合雑感中心)

サッカー素人のマンチェスターユナイテッドファンによる、試合雑感を中心に適当に記していくブログです。

アーセナルvsマンチェスターユナイテッド FA杯4回戦 18/19

こんにちは、tacchaです。

FA杯4回戦、アーセナルvsマンチェスターユナイテッドの試合を観ました。

ホームのアーセナルプレミアリーグ5位に位置し、先日チェルシーを2-0で破った勢いに乗りたいこの試合。アウェイのユナイテッドは同勝ち点で6位に位置しており、スールシャール体制で7戦全勝とまさに勢いに乗っているチーム状況。ともにリーグ優勝は現実的ではないため、FA杯のトロフィーは取りたいと考えているのではないでしょうか。


フォーメーションは以下になります。

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アーセナルはユナイテッドにシステムを合わせたのか4-2-3-1の布陣。GKは今シーズンいっぱいで引退を表明しているチェフがスタメン。ユナイテッドはGKにロメロが起用され、トッテナム戦と同様にリンガードが偽9番のポジションに。

(ユナイテッドの中盤は、左からポグバ、マティッチ、エレーラのフラットでした。。)
試合結果は1-3でマンチェスターユナイテッドの勝利。

アーセナルが前線から積極的にプレスをしかけ、アーセナルが押し込んでユナイテッドがカウンターを狙う形で試合は進みます。試合が動いたのは前半31分、右サイドでパス交換したルカクがライン間でボールを受けると、裏に抜け出すサンチェスに左足でスルーパス。サンチェスはチェフを足技で躱すと角度のない位置からゴールに流し込みます。さらに前半33分、ユナイテッドはカウンターからショーがドリブルでボールを運んで前線に走るルカクへスルーパスを出します。ルカクは真ん中に走りこんだリンガードにラストパスを送り、リンガードが追加点を決めます。前半はこのまま終わるかと思われましたが前半43分、アーセナルラムジーが左サイド深くを突破するとバイリーの股を抜くマイナスのクロスを入れ、オーバメヤンが流し込んで1-2に。そのまま前半は終了します。

後半に入るととアーセナルは19分にエジルを投入しイウォビを下げます。ユナイテッドも27分にラッシュフォードとマルシャルを投入し、サンチェスとルカクを下げます。すると後半37分、中盤でボールをカットするとポグバがドリブルでゴール前まで運び、ミドルシュートを放ちます。これはチェフに弾かれますが、詰めていたマルシャルが押し込み1-3とします。この後ロスタイム10分という長い時間がとられますがアーセナルは追加点を取ることができずに試合終了。


・選手毎の感想(ユナイテッド選手のみ)

ロメロ

何度かビッグセーブもあり、控えGKとは思えないパフォーマンスでした。デヘア、ロメロがいればGKは本当に安泰だと感じました。

 

リンデロフ

アーセナルの得点を1に抑えることに貢献しました。適切な予測とポジショニングで守備を安定させていました。また、後方からボールを繋ぐ能力も何度か披露できていたと思います。

 

バイリー

まだリンデロフほど安定感はなく見ていて少し不安になりますが、今日の試合では大きなミスはなかったではないでしょうか。オーバメヤンに後ろから追いかけられるシーンでもほとんど距離が縮まらないのを見て身体能力の高さを感じるとともに、今後をどうしても期待してしまいます。

 

ショー

相変わらず攻守に安定していました。守備ではしっかりと逆サイドからのクロスにも中にしぼって対応できており、彼がやられるシーンはあまりなかったのではないでしょうか。攻撃でも2点目のシーンでは相手のプレスをかいくぐるドリブルを見せ、貢献していました。欲を言えば、コラシナツのように相手のディフェンスラインをぶち破るようなオーバーラップが少ないので、得点やアシストに絡めるようにもっとゴール前に飛び出すプレーができるとよりワールドクラスに近づけるのではないでしょうか。

 

ヤング

攻守に安定していました。ただしヤングのサイドはアーセナルが人数をかけて崩しにきていたため、かなり神経をすり減らす試合になったのではないでしょうか。ラムジーに崩されて失点こそしましたが、あれだけ狙われて1失点で済んだのはヤングの奮闘のおかげではないでしょうか。

 

マティッチ

今日はひたすら守備をする展開でしたが、ポジショニング、出足の速さ、粘り強さを見せてチームに大きく貢献できていたと感じました。素人目ですが、自陣に押し込まれている時間において、アーセナルの中盤のジャカが割とフリーでボールをコントロールしている場面が気になったのですが、その次のプレーではしっかりとジャカにプレッシャーをかけてボールを奪うシーンもあり、さすがだなと感じました。

 

エレーラ

守備の時間が長く、得意の飛び出しをあまり活かすことができなかったですが、守備でも持ち前の運動量と出足の速さで貢献できていたと思います。

 

ポグバ

ユナイテッドは基本的に4-3のラインで守っていたのですが、その一枚がポグバということでかなり不安に見ていたのですが、案外しっかりとラインの中で守備できていたように感じました。守備の時間が長く、フラストレーションがたまっていたのか、3点目のカウンターのシーンでは、右サイドのラッシュフォードがフリーで走っていたにもかかわらず自らシュートを選択しており、さすがだなと感じました。中盤でボールをカットしてそのまま自らシュートまで持ち込めるのは、ポグバにしかできないプレーだと感じました。

 

サンチェス

チャンスはあまり多くありませんでしたが、得点シーンの動き出し、GKの躱し方、角度のない場所からのシュートは圧巻のプレーで、やはり能力の高さを感じさせました。まだまだコンディションはこれからだと思いますが、バルセロナアーセナルで見せていたプレーが見られれば、ユナイテッドの4位以内フィニッシュもかなり現実味を帯びてくるのではないでしょうか。

 

ルカク

右WGのようなポジションでの起用でしたが、右サイドでうまく起点になっていたように感じました。サイドバックルカクをぶつければほぼ確実に勝てますし、センターバックが出てきてもスペースを空けることになると思いますので、このポジションでの起用もありなのではないかと感じました。2アシスト素晴らしかったです。

 

リンガード

今シーズン2試合目の偽9番での起用。前線で見せるスピード、中盤で見せるテクニック、守備時の貢献と本当に素晴らしい選手です。得点シーンも、ルカクからのクロスを受けるためにゴール前に飛び込むのではなく、わざと途中で止まることでフリーでボールを受け取り、またシュートもGKのタイミングをずらすものであり、クオリティの高いプレーだったのではないかと感じました。


・試合全体

ユナイテッドファンとしてはファーガソン政権終盤、アーセナルに対しては「しっかり守ってカウンター」である意味お得意様のようになっていた印象がありましたが、この試合ではそれを再現したように感じました。おそらくスールシャールは試合前から4-3で守って前線の3人で点を取る戦略を持っていたと思いますが、見事にはまりました。ただしファーガソン政権時と違うのは、アーセナルの攻撃が当時と比べるとかなり驚異的だったのではないでしょうか。なんとか1失点で抑えましたがかなり押し込まれており、トッテナム戦よりは改善されましたがそれでもぎりぎりでなんとか防ぐシーンが何度かあり、もっと改善してほしいと感じました。それにしてもスールシャール体制で公式戦8戦全勝と、この勢いがどこまで続くのか楽しみですね。

アーセナルとしては、チェルシー戦のように勢いでユナイテッドの攻撃を封じたかったのでしょうが、うまくいきませんでした。かなり攻撃に人数を割いていたので、得点さえ取れていればまた違った展開になったのでしょうか。センターバックにまた負傷者が出たことはかなり痛手なのではないかと感じました。しかし、それ以上に、個人的に一番気になるのはラムジーの移籍です。まだ正式に決まってはいないと思いますが、アーセナルが育て上げた、まさにアーセナルを体現するテクニックもあり得点力もある選手を、一番脂の乗ったこのタイミングで他チームに本当に放出してしまうのでしょうか。今日の試合でも、1得点はラムジーの崩しからでしたし、チェルシー戦や重要な試合でもスタメンで起用されています。私はユナイテッドファンではありますが、どんどん新しい若手が出てくるアーセナルのサッカーが好きでした。その中でもラムジーはずっとアーセナルで成長を見ることができて、ワールドクラスの選手になりつつあるのではないでしょうか。将来アーセナルのキャプテンはウィルシャーラムジーだと思っていたものとしては、ウィルシャーのいなくなった今、ラムジーの移籍はライバルチームながらなんとか反対したいです。近年優秀な選手を連れてくることが多くなったアーセナルですが、アーセナルアイデンティティはどこに向かってしまうのでしょうか。