マンチェスターシティvsフラム プレミアリーグ第16節 18/19
こんにちは、tacchaです。
プレミアリーグ第16節、マンチェスターユナイテッドvsフラムの試合を観ました。
マンチェスターユナイテッドはリーグ戦3試合連続引き分け中で勝ち点を積み重ねるこことに失敗しており、この試合はなんとしてでも勝ち点3が欲しい試合。一方のフラムはリーグ最下位と絶不調で監督交代をしているみたいです。現在はミラクルレスターの立役者であるラニエリが指揮をとります。
フォーメーションは以下になります。
試合結果は4-1でマンチェスターユナイテッドの勝利。
ユナイテッドは試合開始直後から前線からプレッシャーをかけてボールを保持し、ゲームを支配します。その流れのまま、左サイドを駆け上がったヤングがドリブルで突破を仕掛け、右足でファーサイドにシュートを決めて先制。元々ウィングをやってただけあって、素晴らしいシュートでした。その後もユナイテッドの攻守の切り替えの前にフラムはボールを前線に運ぶことができず、マタ、ルカクとゴールを許し、3-0で前半を終えます。
後半に入るとフラムがボールを持ち、ユナイテッドがカウンターを狙う展開になります。すると後半20分ごろにカマラがエレーラにエリア内で倒されてPKに。カマラが決めて1点を返します。ここから反撃に出たいフラムですが直後のプレーでアンギサが2枚目のイエローで退場に。これで反撃の糸口を失ったフラムはラッシュフォードにスーパーゴールを決められ4-1となり試合終了。
・選手毎の感想（ユナイテッドのみ）
デヘア
PKによる失点のみなので仕方なし。ピンチも少なく出番はほとんど無し。
コンディション不良のためか後半途中で交代。それまでは安定したプレーを披露。
ジョーンズ
唯一の失点につながるエレーラのカマラに対するファールは、ジョーンズがカマラに吹き飛ばされてエリア内でフリーにさせてしまったため。完全にジョーンズのミスによる失点でした。最下位フラムの攻撃陣にやられてしまったというのは、いいプレーをしたとはいえないと思います。やはりこのポジションはバイリーを使ってほしいです。
ダロット
先日のアーセナル戦でプレミアデビューを果たし、この試合でプレミア2試合目。アーセナル戦ではコラシナツに苦しめられたためにほとんど攻撃面での貢献はありませんでしたが、この試合では存在感を発揮。積極的に駆け上がり、前線によいクロスを供給していました。ボールを持っているときは跨ぎフェイントなどを駆使してボールを動かす姿も見られて、現代型のフィジカルとテクニックを備えたサイドバックに成長できる逸材に見えました。ヤングの壁は厚いものだと思いますが、ヤングが衰えて使えなくなるまでに成長してユナイテッドのスタメンをつかみ取ってほしいです。
ヤング
この日は左サイドで出場。右サイドの時は右足でいいクロスを上げることもあるのですが、左からのクロスはあまり上手でない印象。しかしこの日は左から仕掛けて自身でゴールを奪ってしまいました。右でも左でも使えて、攻守ともに計算できるヤングは今シーズンのユナイテッドで一番活躍しているといっても良いのではないでしょうか。
エレーラ
この試合でも豊富な運動量と出足の速さで守備を引き締めていました。前線に飛び出して惜しいシュートなどもあり、やはりエレーラはスタメンでずっと使ってほしい選手です。ただ一つ気になるのが、ボールを持っている場面でたまに簡単なプレーをミスすることがあり、もっとテクニックのある選手だと思っていたのですがそこまで器用なことはできないタイプなのでしょうか。
マティッチ
今シーズン批判されがちなマティッチですが、この日もエレーラとのコンビでは中盤をしっかりと引き締めることに成功していたと思います。前線の選手だけで攻撃を完結できる場合は、マティッチとエレーラのようなシンプルなプレーに終始する二人を起用したほうがモウリーニョのサッカーにあっている気がします。ただし今後必ずポグバやフレッジのような攻撃力のある中盤の選手が必要になる試合が来るはずなので、そこは放置せずにしっかりとモウリーニョには考えてもらいたいです。
リンガード
ルカク、マタ、ラッシュフォードと攻撃でいい関係を築き、攻守両面において貢献できていたと思います。ただし役割が少し地味で、攻撃力のないユナイテッドでは選手間の繋ぎ役やプレス要員に終始してしまうと試合から外されてしまいそうなので、得点という分かりやすい結果も出してほしいです。
ラッシュフォード
ここ数試合は本当にラッシュフォードがユナイテッドの攻撃を引っ張っているように思います。この日はサイド起用のために、得意ではない止まった状態からのドリブル突破を仕掛けて失敗するシーンを何度も見ることになるのではないかと心配しましたが、サイドバックのヤングのためにスペースを空ける動きだったり、ルカクが作ったスペースに飛び出す動きができていたり、しっかりと周囲の選手との関係を築いたうえでのプレーができており、今後に期待できるようなプレーだったのではないでしょうか。また得点シーンはラッシュフォードがまだ未完の大器であることを証明するようなスーパーな一撃だったのではないでしょうか。下手にドリブラーにならずに、クリスティアーノロナウドのように頭を使ってプレーし、得意のキック力を生かせるプレーヤーとして成長してほしいです。そして将来はムバッペ達とバロンドールを競い合うような選手になってほしいです。
マタ
いつも通りの安定したプレーを披露していたと思います。スペースに走りこむ動き、下がってゲームを組み立てる動き、得意なスルーパスやゴール前に飛び込んでのシュートとなんでもできるマタが見られたと思います。私としては、マタはシティでもスタメンを張れるようなレベルの高いプレーヤーだと思っておりますので、周囲の動きがよくなればもっともっとマタの良さが出てきてチーム力を向上できるのではないかと思います。
シーズン序盤はコンディション悪く、ポストプレーすらままならない状態でしたが、ここ最近は調子が向上しているように見えます。フィジカルは戻ってきているように見えますので、あとはボールを置く位置を気を付けるのと、シュートへの意識を忘れないでほしいです。ラッシュフォードがいい動きをしていますので、スタメンを奪われないように頑張ってほしいですね。
・試合全体
ユナイテッドとしては絶対に勝ち点が必要な、ホームでかつ最下位のフラムとの試合でしっかりと勝ち点3を手に入れられて一安心だったのではないでしょうか。前半3-0で折り返したときはクリーンシートが求められたと思いますが、それを実現できなかったのが唯一のこの試合の心残りだと思います。ただ試合に対する姿勢は良かったと思いますので、次節のリバプール戦でもこの試合と同じような気持ちで試合に臨んでほしいです。フラムとしては、前半に3失点してしまったのが痛すぎましたね。後半1点を返した後のアンギサのファールは、よく見るとラッシュフォードのファールのように見えたのでかなりの不運だったと思います。ラニエリの、監督ではどうしようもできない、といったような表情が印象的でした。
