tacchaのブログ(マンチェスターユナイテッドの試合雑感中心)

サッカー素人のマンチェスターユナイテッドファンによる、試合雑感を中心に適当に記していくブログです。

(DF編)マンチェスターユナイテッド 19/20前半戦を振り返って

こんにちは、tacchaです。

 

19/20シーズンの2019年度分の試合が全て消化されましたので、ユナイテッドの前半戦に対する管理人の感想をまとめていきたいと思います。

本記事ではポジション毎の選手たちの感想を書きたいです。

 

ディフェンダー

マグワイア

ユナイテッドを長い間支えた?スモーリング&ジョーンズにサヨナラを告げるため、ついにシティなどとの争奪戦を制して、マグワイアを獲得しました。彼は既に主力として定着しており、ユナイテッドにかけていたリーダーシップ、高身長から繰り出すヘディングの強さ、そしてなんといってもボールを持つことができる彼の特性はユナイテッドに大きなものをもたらしたと思います。前述のスモーリングとジョーンズはボールを持たされた時の出来が素晴らしく、マンチェスターシティのCB陣と比較すると、本当にプロ選手なのか?といった有様でした。しかし彼が加入してからマグワイアとリンデロフで組むことで、ようやく最近のトレンドである『CBからゲームを組み立てる』戦術のスタートラインに立てたのではないでしょうか。多くのユナイテッドファンはプレッシャーを受けても後方からつないでいくユナイテッドの姿を見て涙を流したのではないでしょうか。しかしそんな彼もファンダイクと比べられてしまうと厳しく、ファンダイクのように一人で全て完結できる選手ではなく、なんといってもスピードと敏捷性はないので、相方にはスピードのある選手と組ませてあげないと今後厳しい気がしています。しかしまだポテンシャルを全て発揮しているわけではないと思いますので、今後まだまだ期待です。

 

リンデロフ

昨シーズン成長を遂げスタメンに定着した彼ですが、今シーズンはさらなる成長が求められると思います。なぜなら今後ユナイテッドはマグワイアを中心に守備を組むと思われますが、マグワイアの欠点はスピードのなさだと思います。彼の相方には今後スピードあるタイプが必要になると思われますがリンデロフは身体能力的には何も優れていないため、スピードのある選手が台頭してきた時にポジションを失う恐れがあると思っています。またフィジカルの強い選手に一撃でやられてしまうところがあり、ワールドクラスになるためには、もう少しクレバーに守備をする必要があると思います。彼の長所は生真面目すぎるところと、ある程度何でもこなせるところにあると思いますので、特に攻撃面で後方からラッシュフォードにアシストパスを出してしまうような、そんな選手に成長してほしいです。

 

トゥアンゼベ

フィジカル的に優れていることは伝わりますが、まだ出場機会が少なく、私にはよくわからない存在です。下部組織出身選手でもあるので、リンデロフからポジションを奪うような活躍を見せてほしいです。

 

ジョーンズ

出場機会が少なすぎてなんとも言えないです。何かの試合でミスから失点を招いた記憶があります。ファーガソン時代は中盤任せられていたり、今後ワールドクラスの選手になると確信していたのですが、どーしてこのようになってしまったのか。実はまだ27歳であり、今後伸びることも大いにあり得ると思いますので、なんとか頑張って欲しい選手です。

 

ワンビサカ

個人的に今シーズンの補強で最大の当たり選手です。なんと言ってもサイドでの一対一の守備の圧倒的な強さ。この一言に尽きると思います。彼が後ろに控えているだけで、彼がなんとかしてくれるとさえ思わせてしまうほど、圧倒的な守備能力を見せてくれています。シティのスターリングには苦戦していましたが、それでも何度も抑え、何度も立ち向かう姿を見て、大好きな選手になりました。課題は攻撃面で、スピードはありますが、今のところ1アシストくらいしか見せ場がないので、攻撃面を伸ばしていけば、イングランド代表でもアレクサンダーアーノルドとポジション争いをしていける存在なのではないでしょうか。

 

ショー

怪我により出場機会が限られていますが、シティ戦でのパフォーマンスは素晴らしかったです。昨シーズン守備能力の高さを見せてくれましたので、こちらも今シーズンは攻撃面で成長を見せて欲しいです。最近の強豪チームはサイドバックの攻撃力が必須なのではないでしょうか。

 

ウィリアムズ

今シーズン下部組織から抜擢たれた選手。19歳。右利きですが左サイドバックで起用されており、攻守共に貢献度の高い選手です。特に攻撃時には積極性を見せており、ショーと一緒に成長していって欲しいです。

 

ヤング

ユナイテッドのキャプテン。出場機会は限られていますが、両サイドバックをこなせることや、唯一のベテランイングランド人の選手のため、そう言った意味では替えのきかない選手です。元ウイングの選手ながら何故かクロスの精度が抜群に悪いのが特徴ですが、彼を脱退に追いやるようなキャプテンシーある選手が台頭して欲しいです。

 

ダロット

出場機会少なく、不明。ワンビサカの加入で立場はかなりは厳しいですが、得意の攻撃性能をさらに磨き、ワンビサカから守備能力を学んでいけば、将来ワールドクラスに化ける可能性もなくはないと期待しています。

 

デヘア

移籍の噂もありましたが、ユナイテッドにさらなる貢献を約束してくれました。ユナイテッド唯一のワールドクラスの選手であり、ユナイテッドを自らの力でタイトルに導き、既にレジェンド扱いかもしれませんが、シュマイケルファンデルサールと同列かそれ以上に語られる選手になって欲しいです。今シーズンは昨シーズンのように守備が崩壊する機会が減ったためデヘアの出番は少なくなりましたが、持ち前のシュートストップの力だけでなく、後方からつなぐ力ももっと伸ばしていって欲しいです。もともとそこそこつなげる選手のはずですので。

 

ディフェンスラインはある程度安定してきたように思います。フィジカルモンスターへの守備での対応と、後は両サイドバックの攻撃能力の向上が今後の課題かなと思います。あと、もはやとりあげることすらしなかったですが、期待のバイリーが覚醒する日は来るのでしょうか。

(MF編)マンチェスターユナイテッド 19/20前半戦を振り返って

こんにちは、tacchaです。

 

19/20シーズンの2019年度分の試合が全て消化されましたので、ユナイテッドの前半戦に対する管理人の感想をまとめていきたいと思います。

本記事ではポジション毎の選手たちの感想を書きたいです。

 

ミッドフィルダー

アンドレアスペレイラ

今シーズンから主にトップ下のような位置で起用されていますが、正直にいうととても微妙な印象です。昨シーズンよりもプレミアリーグにフィットしてきているのは間違い無いのですが、攻撃の選手としては今ひとつ武器が足りないような気がします。右足のキック精度が1番の武器なのではないかと思っていますが、一撃必殺のスルーパスが出せるわけでもなく、ミドルシュートもそこまで期待感はなく、ドリブルもスピードがあるわけではなく、どれをとっても中途半端なイメージです。ユナイテッドのトップ下は適任者が不在であり、補強候補の一つだと思います。ペレイラは今シーズン中に一枚殻を破らないと、来シーズンのスタメン確保は難しいと思います。願わくば、マンチェスターシティのデ・ブライネに似ているような気がしていますので、彼のようにクレバーに崩しの局面で貢献し、右からのクロスやミドルシュートで相手に脅威を与えられる選手に成長してほしいです。

 

フレッジ

2ボランチの左で主に出場している彼ですが、昨シーズンと比べるとかなり成長した選手の一人だと思います。成長したのかプレミアにフィットしただけなのかわかりませんが、昨シーズン不用意なボールロストを繰り返し、ほとんどチームに貢献できていなかったのですが、今シーズンはボールロストがかなり減っています。運動量とスピードがあるので、守備では中盤を駆け回って相手にプレッシャーをかけ続け、攻撃では中盤底から時にはゴール前まで顔を出してくれます。シティ戦でのデブライネへの徹底マークは素晴らしかったと思います。長いボールや楔の縦パスも増えてきており、今やユナイテッドのスタメンを確保する選手になりました。ブラジル選手らしく高いポテンシャルを感じるため、まだまだ成長していきそうな期待感があります。ミドルシュートやクロスの精度が悪い気がしていますので、そこは早めに改善してくれると嬉しいです。

 

マクトミネイ

彼も今シーズン大きく成長した選手の一人だと思います。2ボランチの右を主戦場としており、193センチとかなり大柄ですが、俊敏性と運動量を兼ねそろえており、こちらも攻守に大きく貢献してくれています。若いながら少しダーティーなプレイも多く、守備ではかなり相手選手の嫌がるプレイを見せてくれますが、攻撃になると前線まで積極的に飛び出して、今季既に3点とっています。テクニックやインテリジェンスに優れたタイプではありませんが、まだまだ若いので、その辺りも今後磨いていってくれたら、ワールドクラスの選手であると認知されていくのではないでしょうか。若いながらメンタリティの強さを感じる選手であり、将来ユナイテッドのキャプテンなるような選手に育ってほしいです。

 

マティッチ

今シーズンはマクトミネイとフレッジスールシャールの信頼を得ているため、マティッチの出場機会は大きく限られています。昨シーズンあたりから体の衰えのせいか、運動量の低下と、守備時に間に合わないシーンが多く見られるようになり、インテンシティの高さを掲げている今のユナイテッドには合わないかもしれないです。ただしボールを持たせた時の安心感は大きく、ボールを取られない位置に置きながらドリブルでボールを運び、相手が食いついてきたら的確にボールを散らすことができ、マクトミネイなんかは彼から学ぶべきことがかなり多くあるように思います。また数少ないベテラン選手であるため、代わりの選手が取れないならユナイテッドに残って欲しいです。ただし本人はまだまだスタメンでやれると思っているはずですし、噂のあがっているインテルなんかに移籍したらバリバリ活躍しそうな気がしています。

 

ポグバ

怪我による出場機会の少なさで、特に試合の感想はなしです。彼はレアルマドリーユベントスの噂がたびたびあがっており、代理人はポグバの心はユナイテッドにある、なんていってますが、実際どうなのかが気になります。間違いなくワールドクラスの実力を持った選手なので、本当にユナイテッドに心があるのであれば残って活躍してほしいですが、心が残っていないのであれば早めに放出したほうがいいと思います。個人的にはポグバのトップ下を試してもらいたいです。リンガードやペレイラよりはハマってくれないでしょうか。

 

昨シーズン大活躍していたエレーラがパリサンジェルマンに移籍してしまったため、シーズン前はこの中盤をかなり心配していましたが、蓋を開けてみたらフレッジとマクトミネイが彼の不在を完全に忘れさせてくれる活躍を見せてくれて、ほっとしております。ただし、マティッチとポグバに移籍の噂が上がってしまっていることもあり、今後必ず中盤の補強は必須かと思います。フレッジとマクトミネイは少しタイプが似ているので、タイプの異なる創造性のある選手に来て欲しいです。

 

次の記事ではディフェンダー編を書きたいと思います。

(FW編)マンチェスターユナイテッド 19/20前半戦を振り返って

こんにちは、tacchaです。

 

19/20シーズンの2019年度分の試合が全て消化されましたので、ユナイテッドの前半戦に対する管理人の感想をまとめていきたいと思います。

前の記事でチーム全体について記載しましたので、本記事ではポジション毎の選手たちの感想を書きたいです。

 

フォワード編

マルシャル

正直今シーズンが始まるまで、この選手がこのチームの主軸になるとは思っていなかったです。左サイドでの起用が多かったですが、ゴール前での落ち着きとシュート精度はかなり高レベルであるため得点だけは重ねていましたが、試合の流れの中で攻守での貢献度が低く、得点シーン以外はほとんど攻撃に絡めていないのではないかといった試合も多かった印象でした。しかし今シーズンからトップの位置で起用されるようになると大きく印象が変わりました。裏に抜けるスピードはもちろんですが、中盤に降りてきてボールを引き出したり、前線で起点となり後方の味方選手が上がってるための時間を作るプレーだったり、ワンタッチでサイドにはたいてカウンターの起点を作ったり、試合の中で大きくチームに貢献できており、センターフォワードとして覚醒し始めてさえいるのではないでしょうか。守備時もしっかりと相手選手を追い回してくれますし、いずれリバプールフェルミーノのような選手になってくれるのではないかと大きく期待しています。彼が負傷で不在の時に、代役がラッシュフォードとなってしまい、ラッシュフォードは左サイドが最適なポジションだと思っていますので、代役の確保か、他のプランの確立が重要な任務になるのではないでしょうか。ザルツブルクホランドドルトムントに行ってしまいましたし。

 

ラッシュフォード

今シーズンからインテルに去ったルカクの穴を埋める活躍が求められていましたが、今のとこら見事に期待以上の働きを見せてくれているのではないでしょうか。トップの位置ではなく左サイドを主戦場としていますが、左サイドでボールをもたせれば、縦に突破したり中にカットインしたり、何か起こしてくれそうな期待感を持たせてくれます。昨シーズンから更に一皮むけましたね。フリーキックも磨きがかかってきてますし、高い打点からのヘディングシュートを見せるなど、まさにクリスティアーノ・ロナウドのような能力を見せてくれています。ただし、バロンドール5度受賞しているこのスター選手を真似るのではなく、彼自身のプレースタイルを確立し、ユナイテッドを常勝チームに押し上げ、そのなかでスター選手へと成長していって欲しいです。守備意識の高さもロナウドにはない特徴なので、このまま継続して欲しいです。

 

ダニエルジェームズ

『育てる枠』として獲得したと個人的には思っていた彼ですが、すでに主力としての地位を築いてしまいました。爆発的なスピードを使った突破やチェイシングが魅力ですが、意外と高いパス精度を個人的に注目しています。左サイドにはラッシュフォードがいるため、ジェームズは右サイドで起用されていますが、右サイドではカットインからのシュートが難しく、攻撃のバリエーションを増やしていくことが今後の課題でしょうか。サポート役のワンビサカもスピードはありますが攻撃の引き出しを多く持つ選手ではないため、うかうかしていると左足でシュートを打てるグリーンウッドにポジションを奪われてしまうかもしれないですね。

 

リンガード

前線と中盤のつなぎ役が得意な彼ですが、やはり得点力が今後の鍵になりそうですね。今シーズン未だにリーグ戦無得点と、トップ下としてはかなり寂しい結果であり、一撃必殺のスルーパスなんかもほとんどないので、今後選手としての伸び代があるのか気になります。ここのポジションはまだ適役が見つかっていないと思っていますので、彼が成長して確固たる地位を築くのか、はたまた他の選手に奪われてしまうのか、チームとして早急な回答が必要なのではないでしょうか。

 

メイソングリーンウッド

弱冠18歳ながらスールシャールに得点力を大きく買われており、ユナイテッドの選手によるとどちらが利き足か分からないレベルなんだとか。スールシャールが下部組織を過剰評価してるのではないかとシーズン序盤は思っていたのですが、どうやら本当に凄い才能を待っていそうです。利き足は明らかに左足ですが、プレースタイル的にファン・ペルシに似ている気がします。左足のシュートは強烈でありながら、シュート前にしっかりとシュートコースを作っており、得点センスの高さを感じる選手です。

 

マタ

フォワードなのかミッドフィルダーなのか微妙ですが、とりあえずフォワード部門に入れました。あまり出場機会がない彼ですが、今ひとつチームとして彼の良さを引き出せていない気がします。チェルシー時代を知る私としては、もっともっとディフェンスラインを切り裂いていく彼を見たいのですが、年齢的な問題なのか、連携的な問題なのか。いずれにせよ数少ないベテランの選手ですので、不満をもたないようにもう少し出場機会を与えてあげて欲しいです。

 

マルシャル、ラッシュフォード、ジェームズのスリートップは、リバプールのスリートップのようになるポテンシャルを秘めていると思います。そこに、マルシャルの代役と、トップ下にピタリとハマる選手が現れれば、かなり隙のないチームに仕上がっていくのではないでしょうか。

 

次の記事ではMF編を書きたいと思います。

マンチェスターユナイテッド 19/20前半戦を振り返って

こんにちは、tacchaです。

 

19/20シーズンの2019年度分の試合が全て消化されましたので、ユナイテッドの前半戦に対する管理人の感想をまとめていきたいと思います。

 

まず管理人が期待する今シーズンのユナイテッドの目標としては、①リーグ戦トップ4位入りを狙う、②スールシャール政権の戦い方および狙いをチーム全体で試合で表現できるようにすること、この2つです。

 

①の目標に対しては、ユナイテッドは現在リーグ戦5位であり、4位チェルシーとは勝ち点差4。トップ4入りをを狙える位置につけてはいますが、3位シティとは勝ち点差10と大きな差があります。この4位の位置をチェルシー、ユナイテッド、トッテナムアーセナルとビッグ6の4チームが奪い合う構図となるため、かなり厳しい状況です。個人的にはリーグ終了時に4位をたとえ逃したとしても、4位から勝ち点差を大きく離されず、かつ目標②が大きく達成されるのであれば、スールシャールを評価すべきであると考えています。

 

そして②の目標に対しては、達成度50%といったところでしょうか。このチーム最大の武器はやはりカウンターだと思います。特に前3人のマルシャル、ラッシュフォード、ジェームズのスピードあるカウンターはビッグ6相手にも脅威を与えていますし、あの辛口OBスコールズも、興奮されられると言ったとか言ってないとか。昨シーズン、スールシャールが就任した時もカウンターがハマって勝ち点を取った試合も多かったですが、今シーズン明らかにさらに磨きがかかってきてますよね。守備においても、おそらくスールシャールが相手に最も負けたくない部分である、運動量とインテンシティを武器に、昨シーズンより良くなっていることは明らかだと思います。前線から中盤の運動量は目を見張るものがあると思いますし、なんといっても今シーズン加入したワンビサカの守備能力はそれだけで驚異的だと思います。しかしこのチーム最大の問題点は、誰もが指摘する、相手が引いて守った時の攻撃にあると思います。前線の選手たちは前にスペースがあってこそ特徴を発揮できる選手が並んでおり、中盤の選手たちも運動量やインテンシティには優れていますが、違いを生み出すプレーを得意とはしていません。ここをいかに改善していくかが、今後積み上げられる勝ち点に大きく関わってくるはずです。ただし高望みしすぎるのは良くなく、栄華を極めようとしているクロップのリバプールも、引いた相手に対して勝ち点を安定して積み上げられるようになるのに、数シーズン要したはずです。ここはスールシャールがどのような回答を用意しているのかじっくり見極める必要があると思います。

 

チーム全体としての感想としては、そこそこよい、だと思います。上記の2つの目標から大きく外れていることはなく、なんといってもこのチームに対して希望を持って試合を観られているということは、ファンからするととても大事な要素だと思います。名将アッレグリが現在フリーであり、よだれが垂れそうになることもありますが、ぜひユナイテッド幹部たちはスールシャールを全力でサポートして欲しいです。少なくとも私はスールシャールを全力で応援したいです。

 

次の記事にて各ポジション毎の選手たちの感想を書きたいと思います。

マンチェスターシティvsトッテナム プレミアリーグ第2節 19/20

こんにちは、tacchaです。

19/20シーズンのプレミアリーグ第2節、マンチェスターシティvsトッテナムの試合を観ました。

マンチェスターシティは昨シーズン圧倒的なチーム完成度を見せつけて、リーグ2連覇を成し遂げました。すでに完成しているチームのため補強ポイントは多くないですが、昨シーズンの数少ない指摘ポイントがフェルナンジーニョの控えでありましたが、そこにアトレティコからロドリをピンポイントで補強。懸念点としてはキャプテンのコンパニ脱退がありますが、CBの枚数と質は問題ないため、彼の存在無しでシーズンの苦しい時期を乗り切ることができるかどうかがカギでしょうか。個人的には、リバプールよりも圧倒的な優勝候補チームだと思います。

トッテナムは昨シーズン補強ゼロが話題になりましたが、今シーズンは補強に成功。リヨンから大物エンドンベレを獲得し、さらにはロチェルソとセセニョンまで獲得。充実した補強であると思いますが、個人的にはFWジョレンテの脱退が気になります。昨シーズン途中にケインが負傷離脱した際、ソンフンミンがケイン不在の穴を埋めていましたが、そのソンフンミンの活躍についてはジョレンテの存在も無視すべきでないと思います。ケインのような万能選手ではありませんが、前線のターゲット、ポストマンとしてチームに大きく貢献できていたと思います。ケイン不在時にどのようなチームになるか注目したいです。順当に行けばリーグ3位を狙うチームだと思います。

この試合のフォーメーションは以下になります。

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試合結果は2-2で引き分け。
試合全体を通してシティがボールを保持して攻撃し続け、トッテナムはなんとかはじき返す、といった展開でした。シティはデブライネのクラスからスターリングとアグエロが1点ずつ。トッテナムはラメラのミドルとルーカスモウラのコーナーからのヘディングで2点。シュート数はシティが30に対してトッテナムが3という数字を見ればどのような試合だったか想像がつくかと思います。

 

 

・選手毎の感想(気になった選手のみ)

デブライネ

2アシストを記録しましたが、2つともとてつもないクロスでした。彼が右サイド深めの位置でボールを持てば、どのような体勢であってもえげつないクロスを入れることができ、シティの選手は彼の特徴を理解して必ず走りこんでいましたね。クロスがここまで破壊力をもつ攻撃になるのは彼だけではないでしょうか。ミドルシュートや左足でのシュートなど本当に攻撃力の高い選手で、この試合ではまるでジェラードのようでした。

 

ジンチェンコ

ペップのチームはサイドバックが特殊な役割を持つとよく聞きますが、この試合で彼は面白いプレーを見せてくれていました。表記上は左サイドバックなのですが、攻撃時には左サイドで高い位置に張る場合もあれば、中盤ボランチに組み込まれて攻撃の組み立てに参加する場合もありました。攻撃面でかなり器用な選手だからこそできる起用方法だと思いますが、守備面もしっかりと考えられており、彼が高い位置に上がっている際はフィジカルモンスターである右サイドバックのウォーカーが下がって3バックのような形になり、ジンチェンコの裏のスペースを埋める形になっていました。サッカー素人にもわかるくらい理にかなった戦術をビッグゲームでも実現させてしまうペップと彼のチームに脱帽です。

 

エンドンベレ

プレミア初参戦とは思えないくらいチームにフィットしていたと思います。試合をこなすにつれてよりよくなっていくとは思いますが、トッテナムの1点目はエンドンベレのラメラへの縦パスがキーだったと思います。まるで中盤の潰し屋のような風貌の彼が、中央の狭いスペースで相手守備陣形を切り裂く縦パスを通すことができるのが本当に面白いです。

 


・試合全体

引き分けではありましたし、シティのホームゲームでもありましたが、それでも圧倒的にシティの強さを感じる試合となりました。攻撃時のボール運び~崩し、守備時の前からのプレス、すべてシティが1枚も2枚も上手だったと思います。トッテナムも素晴らしいチームであり、シティの攻撃を耐えしのぎ、少ないチャンスを決めきることで引き分けに持ち込みましたが、10試合やれば半分以上はシティが勝つのではないでしょうか。トッテナムはカウンターから活路を見出したかったはずですが、ケインやエリクセンにボールがわたることはほとんどなく、結果論ですがソンフンミン不在がかなり痛手だったのではないでしょうか。まるで機械のように正確に攻撃と守備を繰り返すシティに対して、リーグ戦で彼らよりも優位に立つことはほぼ不可能な気さえします。シティは自滅さえしなければ今シーズンもリーグ優勝は確実で、あとはトーナメント形式であるCLを優勝できるかどうかでしょうか。がちがちに守備を固めて、数少ないチャンスを決めきることができれば、シティに勝つことは不可能ではないはずなので、CLではどこが彼らを倒すのか見ものですね。もしくはCLも優勝してしまうのか。個人的にはペップ対バルサなんかみてみたいです。

マンチェスターユナイテッドvsチェルシー プレミアリーグ第1節 19/20シーズン

こんにちは、tacchaです。

ついに19/20シーズンのプレミアリーグが開幕しました。

我らがマンチェスタユナイテッドは開幕節でいきなりチェルシーとホームで対決です。

ユナイテッドは移籍期間中にマグワイア、ワンビサカ、ジェームズを獲得するなどなかなか充実した補強を実現しました。一方のチェルシーは、昨季そこそこよい成績を残したサッリ監督を解任し、チェルシーのレジェンドであるランパードが指揮官となりました。しかしチームの顔であったアザールをレアルに放出し、さらには移籍期限最終日になぜかダビドルイスを売却するという。。おまけに補強禁止処分により新たな戦力確保もままならないといった、かなり厳しい状況です。

フォーメーションは以下になります。

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ユナイテッドは新戦力のマグワイアとワンビサカがスタメン出場し、移籍の噂があったデヘアとポグバもスタメンに。ルカクが移籍したFWの位置には「9番」を今期から背負ったマルシャルが入ります。メンバー的には現チームのベストメンバーと思われます。

チェルシーは守備の中心であるMFカンテ、DFリュディガーが怪我のためスタメンを外れ、なんとなく守備に不安が残るメンバーに。前線にもエイブラハム、マウントと若いメンバーが名を列ねています。

 


試合結果は4-0でユナイテッドの勝利。


試合開始からお互いに激しくプレスをかけあい、プレミアリーグらしい、目まぐるしく攻守が入れ替わる激しい試合となります。試合序盤にゲームを支配していたのはチェルシーだったと思います。後方から次々に選手が飛び出し、ユナイテッド守備陣に混乱を招いていました。バーをたたく惜しいシュートもありました。しかし先制はユナイテッド。前半18分にロングカウンターから最後はラッシュフォードがエリア内でズマに倒されてPKに。PKキッカーはポグバ!ではなくラッシュフォード!冷静に決めて1-0に。その後も両者激しい試合展開が続きますが、チェルシーのほうが押している印象。

後半に入っても両者一歩も引かない激しい展開が続きますが、先にゴールを揺らしたのはユナイテッド。後半20分に、ユナイテッドはカウンターからペレイラが右サイドで折り返しのクロスを入れ、それをマルシャルがゴールに流しこみ2-0。すると続く後半22分、またまたカウンターから、ポグバのスルーパスにラッシュフォードが抜け出し、ケパとの一対一を冷静に決めて3-0に。そこからはユナイテッドが試合を支配し、後半の36分にはダニエルジェームズが放ったシュートがDFに当たり、ゴールに吸い込まれて4-0となりました。ユナイテッドはグリーンウッドやマタを投入し、試合終了。

・選手毎の感想(ユナイテッド選手のみ)
デヘア

昨シーズン終盤はミスもあり批判を受ける時期もありましたが、今日は平常運転でした。枠内シュート7本全て防ぎ、平常運転している彼からゴールを奪うには、GKにはノーチャンスのシュートを打つしかないと感じされるパフォーマンスでした。

 

マグワイア

素晴らしいパフォーマンスでした。ユナイテッドへ移籍してまだ間もないはずで、シーズン序盤は温かい目で見守る必要があると考えていたのですが、違っていました。しっかりと準備ができており、攻守において大きな存在感を発揮していました。守備では抜群の安定感があり、ほとんどミスもなかったと思います。なんといっても、前を向いてボールを持てるのが大きすぎます。今まではリンデロフの相方のジョーンズorスモーリングは横にボールを流すor前方に蹴っ飛ばすしかできなかったですが、マグワイアが入ることによってチーム全体で後方からつなぐことができ、新しいユナイテッドを感じることができました。繋げるセンターバックがいるとここまで違うのか、とすべてのユナイテッドファンが感じたはずです。試合後のインタビューでは、「ここオールドトラッフォードを要塞にする必要がある」という発言もあったらしく、ファンを喜ばせる能力も高そうですね。

 

リンデロフ

この試合おそらく多くの人がマグワイアばかりを見ていたかと思いますが、リンデロフも素晴らしかったと思います。昨シーズンからリンデロフは守備の要として、ユナイテッドのCB陣で唯一安定していましたが、今シーズンも引き続き素晴らしいパフォーマンスが見られそうです。マグワイアと同様にボールももてるリンデロフですので、リオ&ヴィディッチを超える新しい世代の世界最高クラスのDFラインを築き上げてほしいです。

 

ショー

いつも通り安定した守備でした。ですが、昨シーズンに守備能力の高さは十分に見せてもらいました。サイドでコンビを組む選手がマルシャルやラッシュフォードといった個人技に優れた選手のため連携が難しいかもしれないですが、今期は攻撃面でもワールドクラスのパフォーマンスを見せていく必要があるかと思います。

 

ワンビサカ

なんといってもスライディングタックルですね。ドリブラーに対して後ろからスライディングタックルを仕掛け、ファールなしでチェルシーの攻撃を止めてしまったシーンでは思わず笑ってしまいました。そんな守備があるのかと。本当に対人守備が強すぎます。21歳の選手とは思えない。。攻撃面でも、黒人選手特有の長い脚を使った深い懐と独特のリズムを持つドリブルで、DF二人相手に対しても仕掛けていくシーンがありました。攻撃センスに関してはまだまだチームになじまないと分からないですが、少なくともショーかワンビサカのどちらかは高い攻撃性能を発揮できないと、シティやリバプールと対等に戦っていくには厳しいと思います。ワールドクラスのチームには必ず攻撃力の高いサイドバックがいますよね。

 

ポグバ

いい意味で今日はあまり目立っていませんでした。いい意味です。2ボランチの一角として、どちらかというと守備に重きをおいたパフォーマンスを披露してくれました。中盤で相手選手を自由にしないように走り回り、シュートを打たれるときもシュートコースをつぶしに行くようなある意味地味な仕事をこなしてくれていました。攻撃面では、すこしパスミスも目立ちましたが、ポグバにしかできないような美しいスルーパスでのアシスト、カウンター時のドリブルでの持ち上がりなど、らしさもしっかりと発揮していました。ゴールセレブレーションに加わるのが少し遅くてモチベーションに不安を感じましたが、しかしピッチでの振る舞いは一流そのものだったのではないでしょうか。

個人的にはユナイテッド復権のためには絶対に必要な選手だと思っているので、ユナイテッドでモチベーションを見つけてチームに残ってほしいです。

 

マクトミネイ

あまり目立つプレーは少なかったように思いますが、それでも渋いプレーを見せてくれていたと思います。守備での潰しだったり、機を見て前線に飛び出したり、本当に年齢の割に渋い役割をこなすプレーヤーです。エレーラが去り、マティッチも高齢化していっているので、マクトミネイの今シーズンの成長はマストだと思います。

 

ペレイラ

今日はトップ下での起用でした。昨シーズン最初のころ、ペレイラキャリックのように中盤の底からボールを散らすタイプのかなと思っていたのですが、彼のプレーを見ていると、走りまくってどんどん前線に飛び出していきたい選手なんです。昨シーズン終盤にようやくプレミアリーグになじみ始めましたが、今一つ適正なポジションがわかりませんでした。でも今日わかりました。トップ下です。トップ下としてはまだまだ攻撃力が足りませんが、豊富な運動量で前線からガンガンプレスをかけていくチームスタイルにはまっていたように感じたのは私だけではないはずです。おまけにクロスやミドルシュートも得意なので、よく言えばシティのデブライネのような選手を目指していけばいいのではないでしょうか。この試合を見て、今シーズンの彼の活躍が楽しみになりました。

 

ラッシュフォード

カウンターアタックの申し子ですね。スペースがあれば一人でボールを運んでシュートまで持って行けてしまうので、カンテ不在のチェルシーは彼に好き勝手やられてしまった印象です。スピードあってシュート力あってメンタリティもあり、おまけに守備でも全力スプリントで相手を追いかけまわすので、見ていて本当に感動を与えられる選手だと思います。ルカクが去った今、ラッシュフォードがチーム得点王としてユナイテッドを引っ張る立場にならなければならず、今シーズンはケイン、アグエロ、サラー、オーバメヤンといったストライカーたちと同列で語られるようなパフォーマンスを期待します。さらにはユナイテッド下部組織出身からスター選手になったお手本のような選手でもありますので、今シーズンの活躍が期待されているグリーンウッドやゴメスのような若い選手たちにしっかりと指導してあげてほしいです。

 

マルシャル

昨シーズンの左WGからCFにコンバートし(?)、今シーズンから背番号9番を背負ったマルシャル。昨シーズンはどこで何をしたらいいのかよくわかっていなさそう(彼の表情はそう見せないようにしていますが)でふらふらしていた印象の彼ですが、今日は前線からパスコースを切りながらプレスをかける姿を見せてくれていました。ゴール前のシュート精度だけはなぜか異様に高いマルシャルですので、今日のように周りの選手がチャンスを作ってくれる環境であれば、最前線でゴールを量産できるかもしれないですね。ただし、ボールに絡む回数はまだまだ少ないので、その辺りは確実にスールシャールが指導してあげる必要があると思います。

 

リンガード

前線からのプレス、カウンターでの運ぶドリブル、相手選手間でボールを受ける能力、と器用な彼はいつも通り器用な姿を見せてくれました。ただ得点かアシストがつかないとなかなか評価されない可能性があるような気がしていて、ライバルとして若いジェームズなどもこれからガンガンアピールすると思いますので、自身の価値を証明していく必要がありそうですね。ただし個人的には、リンガード不在のユナイテッドは例えるとフェルミーノ不在のリバプールのように攻撃の変化がつけられない試合が多い気がしていて、得点やアシストが少なくてもある程度評価してあげてほしい選手です。

 

ダニエル・ジェームズ(途中出場)

昨季は2部リーグで活躍し、今期ユナイテッドが引き抜いた選手。プレミアリーグは今季が初であり、若くこれからの選手だとは思いますが、今日は非常によくやってくれていました。プレシーズンの試合を見た印象だと、まだまだなじんでおらず、仕掛ける姿勢もあまり見られませんでしたが、今日は持ち味のスピードを武器にガンガンと仕掛けるプレーが見られて良かったです。怪我明けとはいえカンテを振り切るシーンもあったり、ユナイテッドでの初得点も決めてしまい、完璧なスタートだったのではないでしょうか。スールシャールがどのポジションでジェームズを育てたいのかわかりませんが、右WGはスタメンが固まっていないで、右WGで覚醒してくれたら面白いですね。

 

・試合全体

試合結果だけ見ると4-0でユナイテッドの圧勝ですが、運の要素も大きかったと思います。試合全体ではチェルシーのほうがシュート数が多く、バーを叩くシュートも2度ありました。それがもし決まっていたら、試合の流れは大きく変わっていたと思います。しかしユナイテッドも昨季に比べて守備は確実に堅くなり、そのおかげか前線の選手達も生き生きとしていました。カウンターの切れ味は昨シーズンとは比べ物にならず、テベスルーニーロナウド時代すら彷彿させる出来だったと思います。さらに、昨シーズンはプレスをかけようにも、練習していないのか、後ろを気にしすぎているのか、中途半端プレスをかけることで中盤が空いてしまい、そのままチャンスを簡単に作られるシーンが多くあったように思いますが、今日はしっかりとチーム全体で連動できており、ボールを奪いきることができていたとおもいます。スールシャールのやりたいサッカーがよくわかる試合だったのではないでしょうか。まだ一試合しか終わっていないので何とも言えないのですが、それでもリーグ開幕初戦を、しかもチェルシー相手に勝利を飾れたことは大きいと思います。ぜひこの勢いを継続してほしいです。

一方のチェルシーは、前半いい内容のサッカーができていたにもかかわらず得点を奪うことができなかったのが痛すぎました。アザールイグアインが抜けてしまったので、だれが得点を取っていくのかは大きな課題になりそうですね。また、ランパードは若い選手を育てながら繋ぐサッカーをやろうとしているようですが、それには少し時間が必要な気がします。それをチェルシーのオーナーが待ってくれるかどうか。クラブのレジェンドであるランパードを使い捨てるようなことだけはあってはならないと思います。いろいろあるチェルシーですが、私が一番気になるのがダビドルイスのアーセナル移籍です。なぜ放出してしまったのでしょうか。昨シーズンの私が見たチェルシーの試合では、ダビドルイスは守備で大きな存在感を発揮しており、攻撃でもマンマークを付けられて自由のないジョルジーニョに代わってダビドルイスがボールを散らし、はたまた最前線にパスを送ったりしていました。攻撃力守備力ともに今でも世界最高レベルの選手だと思うのですが、たった800万ポンドでライバルチームに売り渡すとか。。チェルシーファンの方々はどのような感情でこの移籍を受け止められているのでしょうか。サッリが去り、アザールイグアインもいなくなり、チェルシーが嫌になってしまったのでしょうか。。

マンチェスターユナイテッドvsインテル インターナショナルチャンピオンズカップ 19/20 (ICC 2019)

こんにちは、tacchaです。

 

インターナショナルチャンピオンズカップ第1節、マンチェスターユナイテッドvsインテルの試合を観ました。

ユナイテッドは昨シーズン6位とふがいない成績に終わってしまい、ユナイテッドファンとしては今シーズンはなんとか今後への希望を見たい今シーズン。一方のインテルも昨シーズンはリーグ戦4位と今一つ振るわず、コンテ新監督を迎えた最初のシーズン。

フォーメーションは以下になります。

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ユナイテッドは新戦力二人(ジェームズとワンビサカ)と下部組織あがりのトゥアンゼベをスタメン起用。さらにトップ下にリンガードを据えてポグバをボランチ起用という超攻撃的?な布陣。今年は若手主体で攻撃的にいくよというスールシャールからのメッセージでしょうか。インテルはコンテの3-5-2。セリエAはあまり見れていないため選手があまりわからず。




試合結果は1-0でマンチェスターユナイテッドの勝利。


試合開始からユナイテッドが前線からプレスをかけ、対するインテルはGKからしっかりと繋いで突破を試みますが、ユナイテッドが主導権を握ります。
ユナイテッドは攻撃を続けますが得点を奪いきることができず、一方のインテルはあまりユナイテッドのゴール前に攻め込むことができずに前半を終えます。

 

後半に入っても同じような構図が続くと、後半18分にユナイテッドが選手11人を総入れ替えします。すると後半31分、途中出場のユナイテッド下部組織出身の17歳メイソングリーンウッドが先制点を決めます。左サイドバックのアシュリーヤングがミドルシュートを放つと、インテルGKハンダノビッチがユナイテッド右サイドに弾きます。こぼれ球を拾ったグリーンウッドは右足のシュートフェイントでDFを交わすと、左足でゴールに突き刺します。試合はそのまま終了し、1-0でユナイテッドの勝利。

 

ボール支配率ユナイテッド61%-インテル39%、シュート数ユナイテッド21-インテル8というスタッツでした。

 

 

・選手毎の感想
デヘア

被枠内シュート1本で、ほぼ出番はありませんでした。契約延長の話が進んでいる報道が出ており、とりあえずそこが最大の注目点かと。

 

リンデロフ

さすがの安定感でした。ほぼミスなく守備ではボールを奪い続け、攻撃でも気の利いたポジショニングでパス回しに加わるなど、今シーズンもさらなる成長を見せてくれるような気がしてならないパフォーマンスでした。スタメン総入れ替えの少し前に怪我で交代していたので、そこだけが気になります。現状ユナイテッドで唯一計算できるセンターバックの選手だと思います。

 

トゥアンゼベ

下部組織出身の21歳の選手。この試合ではあまり存在感がなく、リンデロフばかりが目立っていましたが、大きなミスは無く、これからという感じでしょうか。この試合だけでは今一つ特徴が掴めず。

 

ショー

守備の機会は少なかったですが、攻撃でアクセントを加えていました。惜しいミドルシュートや、珍しいマルシャルからのスルーパスで裏に抜け出したり、昨シーズンは守備能力の高さを開花させることに成功しましたが、今シーズンはスールシャール政権では攻撃力の開花が求められそうです。

 

ワンビサカ

この試合で一番観客を盛り上げていたのではないでしょうか。私自身あまりワンビサカのことを知らず、ユナイテッド加入が決まってからネットで彼のハイライトを集めた動画を見ただけなのですが、それを見た印象としては対人守備に強く、スライディングのうまい選手でした。これがまさにその通りで、インテルはワンビサカのサイドからの攻撃をメインに行っていましたが、サイドの一対一では必ずワンビサカが最後にスライディングで足を出して攻撃を止めていました。ワンビサカが足を出すたびに観客が盛り上がっており、みんな彼のプレーを楽しみにしていたのかなーとにやついて聞いていました。チームとして裏を取られ、ワンビサカが後ろからインテルの選手を追走するシーンでは、インテルの選手とそこそこ距離があったものをワンビサカがあっという間に詰め寄り、後ろからのスライディングで攻撃を止めることに成功しておりました。守備面では本当に即戦力になるかもしれません。あとは攻撃力と、組織的な守備ができるかどうかでしょうか。

 

マティッチ

昨シーズン終盤ではパフォーマンスを落とし、中盤での存在感を失っていたように感じましたが、今日の試合ではいつものマティッチでした。運動量はそこまで多くないものの、要所要所での(ダーティーな)潰し、的確な後方からの繋ぎ、あとは珍しく惜しくもバーをたたいたヘディングシュートなんかもありましたね。個人的には中盤の底はマクトミネイに期待しておりますが、長いシーズンを戦い抜くためにはまだまだマティッチの力が必要になると思います。ユナイテッドの中では数少ないスタメンを張れるベテラン選手ですし。

 

ポグバ

「新たな挑戦」を求めてる彼ですが、この日はしっかりと自身の役割をこなしていたと思います。中盤でのボールの散らし、チャンスを見計らっての前線への飛び出し、守備で自チームの裏のスペースが開いていることに気づいた時には裏を抜ける選手ヘフォローまでできていたと思います。いろいろ話題を振りまく彼ですが、持ってる能力は中盤の選手としては世界でも明らかに図抜けているのは間違いないので、ユナイテッド復権に向けて必要な選手だと思います。スールシャールの「私なら彼に新たな挑戦を与えらえる」という発言には正直痺れてしまいました。スールシャールとポグバは相性が良さそうなので、このままチームの中心へと成長してほしいです。

 

リンガード

トップ下起用で攻守に走り回ってくれました。守備時では果敢にプレスをかけ続け、何度もボールを奪取していました。攻撃時にもDF間でボールを受けて相手の組織を崩そうという動きが見てとれたように感じます。あとは目に見える結果か、リバプールフェルミーノと同じような評価を得られるような、周りの選手が得点を量産できるとよいのですが。

 

マルシャル

ポジションを固定せずに自由に動き回っていた印象を受けました。ボールを受けに前線から降りてきたり(昨シーズンはほぼ見かけなかった動き)、ルークショーへのスルーパスだったり、ラッシュフォードとの連携からの崩しだったり、自身に足りないものを理解して、改善しようとしているのではないでしょうか。ユナイテッドのWGは今絶対的な選手がいないため、彼がなんとか絶対的な選手に今シーズン覚醒してくれることを願います。

 

ダニエルジェームズ

今季からユナイテッドに加入した新鋭。この試合ではチームに溶け込むことを意識しすぎてなのか、ほとんど持ち味を発揮できておりませんでした。Youtubeでしか見たことがないので何が持ち味なのかをはっきりと理解してはいないのですが、それでも彼のスピードを活かしたプレーはほとんど見られませんでした。周りの選手も彼のスピードを活かすプレーができておらず、これからどのように彼を活かしていくのかを模索していく必要がありそうです。個人的には即戦力というよりもこれから育てていく選手という認識なので、まだまだこれからでしょう。

 

ラッシュフォード

マルシャルのスルーパスに抜け出したショーからのクロスはしっかりと決めてほしかったですね。今期は間違いなく彼がセンターフォワードのファーストチョイスだと思いますので、彼が何点取れるかが直接リーグ戦の順位につながると思います。20点くらい取れる選手になってほしいですね。

 

メイソングリーンウッド(途中出場)

この試合で彼のファンになった人は多いのではないでしょうか。左足でゴールを決めましたが、その後もクロスバーに当てる見事なシュートを披露したかと思えば、中盤にてマルセイユルーレットでDFを剥がすスペシャルなプレーも見せていました。弱冠17歳といことで、まだ今シーズンチームの主軸となるような選手ではないと思いますが、将来のユナイテッドを担うような選手になれるよう活躍を今シーズンから見せてほしいです。


・試合全体

ユナイテッドとインテルではコンディションの差があったのかどうかはわかりませんが、この試合だけでいうと完全にユナイテッドが終始試合を支配していました。スールシャールは攻撃的チームを目指すことをたびたび宣言しておりましたが、今シーズンから新たにプレス戦術が見られそうです。すでに何年もかけて鍛えられているシティやリバプールのプレスと比べてはいけないと思いますが。クロップやグアルディオラのように細かな戦術コンセプトがあるわけではないと思いますが、高い個の能力を持った選手たち全員が相手チームの選手よりもハードワークすることで主導権を握る、これを目指していると思われるスールシャルユナイテッドは、これがシーズンを通してできるようになれば、いずれはシティやリバプールと対等に戦えるようになるかもしれません。明確なビジョンを見せてくれるスールシャールは、今のところは好印象しかないですね。

一方のインテルは、監督交代直後ということもあったのか、あまりいいところがなかったような気がしました。インテル移籍を望んでいる?とされるルカクにはどのように映ったのでしょうか。引いてカウンターが持ち味のコンテですが、前線でチームを引っ張れる選手が見当たらなかったため、ルカクはマストでほしいのではないでしょうか。でもルカクって意外と前線で溜めを作るようなプレーは得意としていないですが。。エバートン時代のプレー集を見ると、明らかにいまよりルカクはスタイリッシュであり、スピードとフィジカルがいい具合にバランスが取れておりました。昨シーズンはよりパワーにステータスを振ったフィジカルになっており、それがルカクの持ち味を消してしまっていたのかもしれません。テクニックタイプではなくフィジカルタイプの選手のため、フィジカルコンディションがパフォーマンスに直結し、今シーズンの活躍のためにはベストなフィジカルコンディション探しが必須なのかもしれません。